蟻塚[語句情報] » 蟻塚

「蟻塚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蟻塚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
担ぎ――それに、車や家畜をふくめた長蛇の列が、イギリス駐屯軍の軍用電線にそうて、蟻塚がならぶ広漠たる原野を横ぎってゆく。土の反射と、直射で灼りつくような熱気には....
無題(三)」より 著者:宮本百合子
ものが躍って居る様に見える。 私は軒の長い御かげでとばしりの来ない部屋に座って蟻塚は崩されたり埋められたりすまいか、蟻地獄の摺鉢も、大方流れたろうなどと思う。....
ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
がグレイロック山にくらべても、まだずうっと低いものだった。しかし、とにかく、千の蟻塚よりも、百万の土竜丘《もぐらづか》よりも高く、小さい子供達の短い股で計れば、....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
換えれば、崇《あが》むべき人と良心を託すべき人と、すべての人が世界的に一致して、蟻塚《ありづか》のように結合する方法である。なぜというに、世界的結合の要求は、人....
決闘」より 著者:神西清
な調子で途にあるものは手当り次第ぶち毀し滅ぼすんだ。………他の獣の窩へ這い込む、蟻塚をやたらに荒らす、蝸牛を殻ごと噛みくだく。……鼠に出逢えば組打ちをはじめる。....