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「蠧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蠧の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ぬ。人の説く法のうち、他の弁ずる道のうち、乃至《ないし》は五車《ごしゃ》にあまる紙堆裏《としたいり》に自己が存在する所以《ゆえん》がない。あれば自己の幽霊であ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ものが起って、陰陽道と秘密の法とを合してこれに似たような説を唱えて、大いに社会を毒したことがあったです。それは日本でもある部分には大分盛んに行われたようで、た....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
が静まって来て、小粒に光りながら緩んだ綴目の穴から出て本の背の角を匍ってさまよう魚の行衛に瞳を捉えられ思わずそこへ蹲まった。 蹲まって、まわりの書物を見廻す....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
て、 窓の硝子画を透って通うのだ。 この穴はこの積み上げた書物で狭められている。魚に食われ、塵埃に掩われて、 円天井近くまで積み上げてある。 それに煤けた見出....
私本太平記」より 著者:吉川英治
るではなしが、あべこべじゃなかろうか。そちらは実戦の専門家じゃろ。こちらは書物の魚に過ぎん」 「いや、ご謙遜で」 「待ってもらおう。おまえさんに謙遜するいわれ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
遊幸宴飲」の風習を廃め、一切の奢侈を禁じ、とくに公卿、官女、僧侶らの、 「機務ヲ害シテ、朝廷ノ政事ヲ黷ス」 などの輩は、いわゆる朝恩に狎れて、みだりに、官職....