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「蠹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蠹の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坑夫」より 著者:夏目漱石
らけである。ちょうど蟻《あり》が地面を縦横に抜いて歩くようなものだろう。または書《のむし》が本を食《くら》うと見立てても差《さ》し支《つかえ》ない。つまり人間....
運命」より 著者:幸田露伴
、※し、以謂らく我に及ぶ莫き也と、更に異議を為して、以て学者を惑わす。是を訓詁のという。道徳の旨を知らず、雕飾綴緝して、以て新奇となし、歯を鉗し舌を刺して、以....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
衛のたぐいに取っては、彼自身の慾を遂げるために、どんな毒気を吐き散らして、他人を毒《とどく》しようとも意としないのだ。只、どこまでも、我慾を果してゆけばよかっ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
なら、塚原老翁が鍋蓋を以て宮本武蔵と立ち廻ったごとしだ。紀州でモッコクの木を食う《きくいむし》に、ちょうど同様の尾を同様に使うのがあるが何というものか知らぬ。....
源氏物語」より 著者:紫式部
きなかったような乱れた文字でなった手紙であって、上には侍従の君へと書いてあった。の巣のようになっていて、古い黴臭い香もしながら字は明瞭に残って、今書かれたとも....