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血圧
「血圧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
血圧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
りではありません。特別保護住民だった僕にだれも皆好奇心を持っていましたから、毎日
血圧を調べてもらいに、わざわざチャックを呼び寄せるゲエルという硝子《ガラス》会社....
「米」より 著者:犬田卯
必要があっぺで。みんな、はア、肥料肥料で逆せ上っていっからよ。いい加減のところで
血圧下げてもらアねえと、村中みんな脳溢血だなんて……」 「ところがどうも、その血....
「千年後の世界」より 著者:海野十三
療法で癒ることになった。心臓の悪い人間は、すぐ代用心臓にとりかえることができる。
血圧の高い人間は、半日ぐらいかければ、すっかり血管をとりかえることができる。だか....
「断層顔」より 著者:海野十三
線は、彼の健康を評価する七つの条件を示していた。脈搏の数と正常さ、呼吸数、体温、
血圧、その他いくつかの反応だった。鏡の前に立てば、ほとんど瞬間にこれらのものが測....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
く迄我々に対して悪魔のような態度をとるなら、こちらも悪魔になってやる。幸い貴方は
血圧が高いし、心臓が弱いから、機を四千米ばかりに上げて、貴方を高空病にかからせて....
「闘争」より 著者:小酒井不木
態を意味するのだ。 生理学を専攻する君に、こんなことを言うのは僭越だが、心臓の
血圧の曲線を観察すると、かのトラウベ・ヘーリング氏の弛張がある。心臓は生れてから....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
ア。主治医として、まったく面目ありませんが、病因がハッキリ致しません。はじめは高
血圧のせいで、他にさしたることはないように考えとったのですが……」 と並木先生....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
えず田沼先生のほうに注がれ、その一挙一動をも見のがさなかった。先生は、肥満型で、
血圧が高かったため、酒も煙草もたしなまなかったが、その代わりに、非常な健啖家で、....
「麻酔剤」より 著者:田中早苗
て出て来ません。 その瞬間に、院長が、簡単だけれど心配そうな声で、 『はてナ、
血圧が馬鹿に低くなったぞ』 と、いきなり私を押し除けて、患者の顔へ身をかがめる....
「路傍の草」より 著者:寺田寅彦
うに見える。しかしよく考えてみると枕や寝床の触感のほかに横臥のために起こる全身の
血圧分布の変化はまさにこれに当たるものであると考えられる。問題の「車上」の場合に....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
とかを連想するかも知れないが、何でも増進さえすればいいというわけではない。例えば
血圧などは増進しては困るものの一つだ。それに能率と云うと如何にも頼もしいのだが、....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
の医学は聴診器はあまり重視しないのか、胸部の診察はなく、処置室で採血され、体重、
血圧を計られる。最後に、胸部のレントゲン写真を撮られ、病院の玄関を出たのは、一時....
「澪標」より 著者:外村繁
の柱でも、こない喜んでくれるのやでな」 私と妻は近くの羽田医院へ行く。二人とも
血圧がやや高いからである。
血圧の測定を終った時、突然、私は言う。 「この間、家内....
「庶民生活」より 著者:豊島与志雄
でも、飲まないのは自由でないようですね。だから、意志薄弱……。」 「それから、高
血圧……。だけど僕は断じて病気では死にませんよ。」 朋子はやさしい眼つきで内山....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
けで充分で、薬をのむほどのこともありますまい。そのほか、別に異状はないようです。
血圧をはかるにも及ばないでしょう。……ただ、しいて云えば、神経の衰弱が少しあって....