衆寡敵せず[語句情報] » 衆寡敵せず

「衆寡敵せず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

衆寡敵せずの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
厳島合戦」より 著者:菊池寛
吉川勢殆んど危かったのを、熊谷伊豆守信直等|馳合せて、其の急を救ったので、弘中|衆寡敵せず、滝小路の民家に火を放って、弥山道の大聖院に引あげた。吉川勢は、其の火....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
信長が丹下から善照寺に進むのを見て三百余人を率いて鳴海方面の今川勢にかけ合ったが衆寡敵せずして、政次、重休、季忠以下五十余名が戦死した。季忠は此時二十七歳であっ....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
、さすがに屈せず屍を踏んで城壁を攀じる。日本軍刀槍を揮って防戦に努めるけれども、衆寡敵せず内城に退いた。李如松楊元等は普通門より、李如柏は合毬門より、張世爵は七....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
しなかった。二組の格闘のうえに、折重なって、烈しい乱闘となった。 が、二人は、衆寡敵せず、忽ち甲板上で、荒くれ水夫たちに組敷かれてしまった。 「太い小僧だ。銃....
机と布団と女」より 著者:坂口安吾
云って、ぜひ、もう一枚うつさせろ、私は彼の言い方が甚だ気に入らないのだけれども、衆寡敵せず、なぜなら、色男の写真が全然別人だというのは定説だからで、じゃアいずれ....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
木を引っこ抜いて防戦したが討ち死にし、難を聞いて駆けつけた工藤吉隆も奮闘したが、衆寡敵せず、ついに傷ついて絶命した。 日蓮は不思議に一命は助かったが、頭に傷を....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
来たのは浮田秀家と小西行長の両軍で、小袋喜平次も必死に防戦したそうだが、何分にも衆寡敵せずというわけで、四、五日の後には落城して、喜平次秋忠は敵に生捕られて殺さ....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
ますねえ」 「引け! というので引いてしまいました。その現われた連中の方が」 「衆寡敵せずの反対で」 「するとどうでしょう、提燈の火だ」 「ほほう提燈? 通行人....
三国志」より 著者:吉川英治
孫策の部下十三騎の人々もここへ探しあてて来た。 当然、乱軍となった。 しかし衆寡敵せず、孫策以下の十三騎も、次第に攻めたてられて、狭い谷間まで追いつめられた....