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衆庶
「衆庶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衆庶の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
社に合併し、小さき祠《ほこら》はことごとく川へ流さしむ。さて神体等を社殿へ並べて
衆庶に縦覧せしめけるに、合祀を好まぬ狂人あり、あらかじめ合祀行なわるれば必ず合祀....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
わゆるデモクラシック論派に近し、デモクラシック派の理想は人類平等にあり、しかして
衆庶社会の権利を張り公同自由の政治を挙げんことをその主眼となす。改進論派のもって....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
いたいが、仏事のほかは洋服を着用しても苦しくないか。神社仏寺とも古来所伝の什物、
衆庶寄付の諸器物、並びに祠堂金等はこれまで自儘に処分し来たったが、これも一々教部....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
こそ面白い。 菊と紅葉 菊は赤坂御苑なるを最とし、輪も大きく類も多いが、一般
衆庶の拝観をゆるされず、したがって上下貴賤の区別なく、誰をでも千客万来、木戸銭取....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
》政府より起こるべからず、下《しも》小民より生ずべからず、必ずその中間より興りて
衆庶《しゅうしょ》の向かうところを示し、政府と並び立ちてはじめて成功を期すべきな....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ざるものなり。元来江戸演劇は時代の流行に従ひ情死喧嘩等の社会一般の事件を仕組みて
衆庶の娯楽に供せし通俗なる興行物《こうぎょうもの》たりしといへどもこれは全く鎖国....
「教育の事」より 著者:福沢諭吉
逞《たくま》しうして、悉皆《しっかい》他の人民を窘《くる》しむるがためにあらず。
衆庶《しゅうしょ》の力を集めてこれを政府となしまたは会社と名づけ、その集まりたる....
「読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
て、ことに百徳の根本たる家の私徳を重んじ、身の内行《ないこう》を厳にして、つねに
衆庶《しゅうしょ》の景慕するところなるやというに、諭吉、またこれを信ずるを得ず。....