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行き止まり
「行き止まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行き止まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火葬国風景」より 著者:海野十三
をしてないところが上下左右と奥との五つの壁だ。一見それは耐火煉瓦なぞで築きあげ、
行き止まりらしく見える。誰一人として、あの五つの壁を仔細に検べようと思った者はな....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
あります。これによっても解るように、私たちは、世の中には上にも上の修業があって、
行き止まりがないということを知るのであります。 ちなみに、ここに引用したバルザ....
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
り切っている事ではあるが、彼はその判り切っている路を歩んで、判り切っている最後の
行き止まりに突き当った。金がいよいよ無くなったら何とか考えよう――彼はその最後の....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
。しかし私はいかなる機会をもおろそかにしなかったという満足を得たかったので、岬の
行き止まりまで探して見るようにと、みんなに頼んだ。 百ヤードほど行くか行かぬに....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
索すると、石の洞門は塵に封じられていた。松明をとって進み入ると、深さ四丈ばかりで
行き止まりになってしまって、他には抜け路もないらしく、結局なんの獲るところもなし....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
その以前の分は一冊も残っていない。店にあらん限りの古い帳面を調べても、三十年前が
行き止まりであった。おじさんは
行き止まりに突きあたるまで調べ尽そうという意気込み....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
亀吉は訊いた。 「抜け裏じゃあねえ」と、半七は体の泥を払いながら笑った。「途中で
行き止まりだ。だが、もう判った。あいつ等は抜け道から土台下へ這い込んで、地蔵をぐ....
「辞書」より 著者:折口信夫
とを、春陽堂から出版されている雑誌『方言』が示している。つまり、方言研究の流行は
行き止まりだが、方言にたいする注意は深くなってきている。辞書には、方言の記載とい....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
があり、その部屋から無数に細い廊下が、四方に通っているのだよ。そうしてその廊下の
行き止まりに、一つずつ小さな婦人部屋があり、そこに会員達がいるのだそうだ。又、階....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
が物凄く見えた。 我輩は北の方へ渚づたいに歩いた。 渚は湾をなしていて、その
行き止まりが岩の岬で、それを廻ると潮湯治場外になり、潮湯治場外の海はわけても荒く....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
形な印を結び、すぼめた口からこれは黒気を、一筋空へ吐き出している。そうして黒気の
行き止まりの辺に、同じ姿の鉄拐仙人が、豆のように小さく走っている。秘術を行ってい....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
て走る。だが執念深い追手であった。どこ迄もどこ迄も追っかけて来る。 「南無三宝!
行き止まりだ!」 まさしく露地は
行き止まり、その正面に格子造りの、粋な二階家が....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
天守の中へ這入って行った。東に進むと廻廊があった。それを真北へ進んで行った。その
行き止まりに天主閣があった。入口に固めの番士がいた。宗春を見ると平伏した。尻眼に....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
し、あの辺は今生院だな。東へ抜けると板倉家、西へ突っ切ると賀州殿、これはどっちも
行き止まりだ。さて後は南ばかり、あっ、そうだ湯島へ出たな!」 考える間もとし遅....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
当たった。頑固な石壁が立っていた。 「はてな?」 と葉之助は途方に暮れた。 「
行き止まりだ。途がない。あいつらはどこへ行ったのだろう?」 突然一匹の土佐犬が....