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行住
「行住〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行住の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
れは何でも君のように、隅から隅まで自分の心もちを点検してかかると云う事になると、
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》さえ容易には出来はしない。だからどうせ世の中は理想通....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
せたことを思うと、道中の人々に対して、償い切れぬ負担を持っているように思われた。
行住座臥にも、人のためを思わぬことはなかった。道路に難渋の人を見ると、彼は、手を....
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
。私から云えば全くありがたくない話だが事実だからやむをえないのである。私の講演を
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》共に覚えていらっしゃいと言っても、心理作用に反した注....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の面目を暗室内に発揮する必要があるかも知れないが、我等|猫属《ねこぞく》に至ると
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》、行屎送尿《こうしそうにょう》ことごとく真正の日記で....
「野分」より 著者:夏目漱石
悪いと気にかかる。何をしていても、それがコダワって来る。ところが非常に健康な人は
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》ともにわが身体の存在を忘れている。一点の局部だにわが....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
案内ともいうべき奉行職を勤めることは、かれ忠相、人間として修行することであった。
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》、すべてこれ道場である。そう自らを練ってきているうち....
「連環記」より 著者:幸田露伴
に弥陀仏を念じ、行年四十以後、其志|弥々劇しく、口に名号を唱え、心に相好を観じ、
行住|坐臥、暫くも忘れず、造次|顛沛も必ず是に於てす、夫の堂舎|塔廟、弥陀の像有....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ございますが、また一方から申しますと、宗舟画伯きわめてお人が悪い、さだめて我々が
行住坐臥《ぎょうじゅうざが》のだらしのないところを、いちいち実写にとどめて、後世....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も空の如く澄み、且つ穏かな船路でありました。 久しぶりで海に出た清澄の茂太郎、
行住座臥《ぎょうじゅうざが》はなさぬ所の般若の面を脇にかかえて、甲板の上を初めは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
思うけれども
逢えない人が
この世に
幾人もある!
こう言って、茂太郎は、
行住坐臥の間に、常にその小脇にかいこんでいる般若《はんにゃ》の面を、ちょっとゆす....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
して、何やら深い瞑想にふけっているようす。
室のまんなかに座を占めたところに、
行住座臥《ぎょうじゅうざが》をもいやしくしない、普通《ただ》ならぬ武道のたしなみ....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
的に強靭にした。彼はあわただしい法戦の間に、昼夜唱題し得る閑暇を得たことを喜び、
行住坐臥に法華経をよみ行ずること、人生の至悦であると帰依者天津ノ城主工藤吉隆に書....
「取舵」より 著者:泉鏡花
を気遣いしなり。されども渠等は未だ風も荒まず、波も暴れざる当座に慰められて、坐臥
行住思い思いに、雲を観るもあり、水を眺むるもあり、遐を望むもありて、その心には各....
「絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
こそほんとだと思います。何も彼もが師匠は豪いという気がしてる弟子の目には、師匠の
行住座臥すべてが憧れの的であるのは当然だと思います。絵は勿論のことです。ですから....
「法然行伝」より 著者:中里介山
釈義を辿《たど》って遂に、 一心専念弥陀名号《いっしんせんねんみだみょうごう》
行住坐臥不問時節《ぎょうじゅざがふもんじせつ》 久近念念不捨者《くごんねんねんふ....