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行動主義
「行動主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行動主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
るとすれば、フィヒテなどがその拠り処になっているわけで、フィヒテも亦一種の哲学的
行動主義者であった。 だがこの力の哲学による解釈は、実はわが日本帝国の数年来の....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
気運が醸し出された。舟橋聖一、豊田三郎、小松清等の諸氏によって提唱されはじめた「
行動主義文学」の理論である。 雑誌『行動』も発刊され、「
行動主義」文学の提唱者....
「作家に語りかける言葉」より 著者:宮本百合子
化を伴いつつ長篇流行が生じ、やがて今日は又短篇の愛着が見られている。大人の文学。
行動主義。ヒューマニズム。報告文学。生産文学。何と夥しい呼び名がこの間に響いたこ....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
、感想をそそられるものがあると思う。 今日知性の作家と称せられている阿部知二、
行動主義とヒューマニズムを唱えた舟橋聖一、「人生劇場」によって自身の世界を作った....
「自我の足かせ」より 著者:宮本百合子
代的自我を主張し、個人の尊厳をまもった努力にくらべれば、日本でいわれた人民戦線、
行動主義の文学能動精神などというものは、実に社会的誠意をもっていなかった。 プ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
て行っても、常識が問題になる処、必ず啓蒙も亦問題にならなければならぬ。フランスの
行動主義文学者達などはすべてこの啓蒙という問題に相当実質的な関心を寄せているので....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
日本に於ける文化的自由主義の、思想原則と組織原則としての以上のような無力さは、
行動主義の運動に於ても亦著しく現われた。この
行動主義には無論略々輪郭のある思想は....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
一向到達出来ないのである。もし夫から何かの目標でも出て来るなら、それは用意された
行動主義一般の上に、偶然落ちて来たものの所産に過ぎないだろう。ドイツが落ちて来れ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
そがれたる者の出現の姿は、決してインチキ宗教には限らない。 まず、日本に於ける
行動主義が思想上に於けるメシヤの第一号であった。イエスが単にメシヤの一人に過ぎな....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
の程度以下の期待を有っていいかが、略々判るだろう。 自由主義論の一変形として、
行動主義論議と、夫に端を発したインテリゲンチャ論とがある(何れも舟橋、大森、向坂....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
まとまった運動にもならず、舟橋聖一、豊田三郎などの人々によって「能動精神」とか「
行動主義の文学」とかが提唱されたにとどまった。 この時代、日本の反ファシズム運....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ぼりかけた山を、これはいけないと見ると未練なくサッサと中途から引きかえして来る。
行動主義文学のときもそうであり常にそうである。現代はこういう横向き型、中途引かえ....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
由で、昭和六年|仏蘭西《フランス》へ旅立って行きました。なかなか、この当時、私は
行動主義でもあったわけです。再び日本へは帰って来られないと思いました。シベリアの....
「神話と青春との復活」より 著者:豊島与志雄
式主義の残骸を曝しており、所謂逃亡主義の文学は、異境に於ける自己消費に終り、所謂
行動主義の文学は、実行と行動との紛乱に悩んでいた。そして他の一部から、所謂報告文....
「哲学入門」より 著者:三木清
生成であることを意味している。従って行為の立場といっても、主観主義的な、いはゆる
行動主義の如きものではない。我々の行為はつねに歴史的に限定されている、言い換える....