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行程
「行程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行程の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鎖工場」より 著者:大杉栄
だ。そして恐ろしい機械的定命論者だ。自分等の理想している新しい工場組織が、経済的
行程の必然の結果として、今の工場組織の自然の後継者として現れるものだと信じている....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
こしスピードを落すようにと命令した。しかしそうなると、僕はこれから先の長い退屈な
行程を考えて急に憂欝を感じた。そこで前から輪太郎に聞きたいと思っていたことのある....
「カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
。その説明は、山田源之助と一緒に殺された原田喜三郎の屍体が、今朝発見されるまでの
行程を一通り説明すれば、それで充分なんだ。つまり、あの鉄工場の裏で突き殺された二....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
ながめた。はるかに芝原水源地が、ひょうたん形をして湖面がにぶく光っている。明日の
行程でたどりつく目的地の湖尻の小屋が、豆つぶほどに見える。 (ここまでくれば、も....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ヶ月のうちに、火星の方が自分でこっちへ近づいてくれるから、それだけ新月号の方では
行程《こうてい》を短縮《たんしゅく》することができるわけだった。 貴重なる資源....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
一人の少年風間三郎の身のまわりから描写の筆をおこすことにしよう。 十五年の
行程 「おい、三郎。いつまで、ねているんだい。もういいかげんに、目をさましたらど....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
で四里、馬車にて二時間、北条より筑波町まで一里、徒歩して一時間、都合六時間以内の
行程、これ東京よりの順路なるが、上野発が午後二時二十分なれば、途中にて日が暮るべ....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
地下鉄やバスに乗って、此の男達に連られて来たのであった。乗換えや色々で小一時間の
行程と、絶えず左右から挟まれて感ずる異性の漠然とした刺戟のために、彼女は可なり疲....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ないと、キビキビ跳付けてプイと退学してしまった。 が、この頓挫が二葉亭の生涯の
行程をこじらす基いとなったは争われない。当時の商業学校の校長矢野次郎は二葉亭の才....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
沿い、数町下りて、松山温泉に投ず。忠別峡中の一軒屋也。ここより旭川までは、一日の
行程也。幾度も忠別川を徒渉せざるべからざるが、ともかくも道路あり。旭川まで歩かず....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
さん、竹喬さん、そうした男の方は洋服にわらじ、私ども女は草履に後がけをして一日の
行程九里位は平気でした。洛北の渓谷を歩き廻って、山村の宿に泊まったこともあります....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
南球五万哩余程、沐雨梳風嘆独行、帰入旧廬有相識、一窓梅月照寒更。 甫水 円了道人 (南半球五万|哩余の
行程、雨で髪を洗い、風にくしけづり、たったひとりで旅するを慨嘆する。わが家に帰え....
「男の子を見るたびに「戦争」について考えます」より 著者:小川未明
立つことは、五年の後か、或は十年の後か知らない。しかし、若し、世界が現状のまゝの
行程を辿るかぎり、いかに巧言令辞の軍縮会議が幾たび催されたればとて、急転直下の運....
「雨の宿」より 著者:岩本素白
入り口の方の部屋のまん中に小机を据えて端坐すると、少し強くなった雨の音が、明日の
行程の悩みを想わせるよりも、ひどく静かな愉しいものに聞えて来る。一二冊は携えて来....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
こで作戦を行なう前に適当の位置に倉庫を準備し、軍隊がその倉庫を距たること三、四日
行程に至る時は更に新倉庫を設備してその充実を待たねばならぬ。敵の奇襲に対し倉庫の....