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行蔵
「行蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
於ては、高啓を重んじ、交情また親しきものありしは、|奉の長詩の前半、自己の感慨|
行蔵を叙して忌まず、道衍自伝として看る可し。詩に曰く、 乾坤 果して何物ぞ、 開....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
志士たち――たとえば、内藤頼蔵、磯山新助、長谷川鉄之進、伊藤祐介、二荒四郎、東田
行蔵らの人たちを優にかばいうるほどの奥行きの深い本陣である。そこはまた、過ぐる文....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
銅製で、嚇かしておいて、これで又、嚇かそうと、――元来、彼、相馬大作の先生、平山
行蔵なる代物が、いかさま学者で、奇を売物にしているのだからのう」 と、いった時....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
画を描いて、極めて矮躯短身の壮士に、図抜けて長い刀を差させた一枚絵を描いて、平山
行蔵に見せたことがある。
その一枚絵を思い出して、思わず微笑しないわけにはゆき....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
死、市郎左衛門に至り徳川氏に仕えて天正三年岡崎に移る――十八年江戸に移る、家禄知
行蔵米合わせて四十一石、か」 家禄知
行蔵米合わせて四十一石、というところに神尾....
「露肆」より 著者:泉鏡花
|可えで、喫んで見た上で買いなさい。大阪は安井銀行、第三蔵庫の担保品。今度、同銀
行蔵掃除について払下げに相成ったを、当商会において一手販売をする、抵当流れの安価....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
その他数氏が中少博士になってこれが国学科、なお大中少の助教があって、漢学では亀谷
行蔵氏川崎魯輔氏が大助教塩谷修輔氏岡千仭氏が中助教、また井上頼国氏が中助教であっ....
「四十八人目」より 著者:森田草平
よく仇を討たれたか……そして、予定のごとく泉岳寺へ……」 彼はその華々しい進退
行蔵を目の当り見るような気がした。堀部安兵衛|武庸の名も出ている、横川勘平宗房の....
「(私はさきごろ)」より 著者:高村光太郎
間の正体がどんなものであるかを見きわめようとした。私の脳裏のミケランジェロはその
行蔵の表裏矛盾にみちしかも底の底ではただ一本道を驀進するタンクのような人間であっ....
「瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
計も拙老先年之|行為に於て御議論数百言御指摘、実に慙愧に不堪ず、御深志|忝存候。
行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与からず我に関せずと存候。各人へ御示御座候....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
原|長門守《ながとのかみ》様前を突っ切ると、次の一廓が松平修理太夫と和気《わけ》
行蔵の二構え、お長屋門の傍から松が一本往来へ枝を張っている。その下に彦兵衛が立ち....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
通(あるいはそれ以上)も配ったのは大抵じゃなかったろう。平生の知己に対して進退|
行蔵を公明にする態度は間然する処なく、我々後進は余り鄭重過ぎる通告に痛み入ったが....