行路難[語句情報] » 行路難

「行路難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

行路難の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、村の婆さんが云うた。水の上を憂うる漁師の妻ばかりではない。平和な農村にも斯様な行路難がある。 東京|界隈の農家が申合せて一切下肥を汲まぬとなったら、東京は如....
藤村の文学にうつる自然」より 著者:宮本百合子
いるのが私達の注目をひく。「うぐひす」には、これまでの詩の華麗流麗な綾に代る人生行路難の暗喩がロマンティックな用語につつまれつつ、はっきり主体をあらわしている。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しむずかしいのには、 幾人東至又西還(幾人か東に至りまた西に還るや) 潮満沙頭行路難(潮沙頭に満ちて行路難し) 会得截流那一句(流れを截《た》つの那《か》の一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う女に、こういう際に持ちかけられたということに、運命の興味を感じて、これを相手に行路難の修行底といったような、善意に水を引いた興味が伴えばこそで、実は穴馬谷へ落....
稚子法師」より 著者:国枝史郎
季節は晩春初夏であった。老鶯も啼いていた。筏を見ては流転が思われ、旅と感じて行路難が犇々と胸に浸みるのであった。 奈良井まで来た時友とも別れ、行雲流水一人....