行願[語句情報] »
行願
「行願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
行願の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
なんかあって、大変|御盛《ごさかん》でしたがね。それから後《あと》でしたっけか、
行願寺《ぎょうがんじ》の寺内《じない》へ御引越なすったのは」 この質問は私にも....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
護経』『菩薩処胎経』に見毒、『蘇婆呼童子経』に眼毒とあるが、邪視という字も『普賢
行願品』二十八に出でおり、また一番好いようでもあり、柳田氏その他も用いられ居るか....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
較的少数の人々にかなりを思うと恐ろしい気さえする。自分の尊敬しているある人は六万
行願といって、自分が生きている間に一万戸と結縁することを願としている人がある。自....
「雪の宿り」より 著者:神西清
たが、時刻が移りますにつれどうしてそんな事ではなく、やがて東のかた百万遍、革堂(
行願寺)のあたりにも火の手が上ります。これは稍々艮方へ寄っておりますので、折から....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
た貝葉でなく紙本梵文にも逸品がある。三井園城寺大日経真言梵本一冊、河内金剛寺普賢
行願讃一冊、高野山無量寿院大涅槃経一軸がある。いつか刊行したいと思っております、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
はできるが、城太郎の執拗な反復を惧れて、ただ手短に、 「文殊は知慧を現し、普賢は
行願を現している仏様です」 といった時、いつのまにか何処からか、蠅のように牛の....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、追手の姿を見ぬうちにと、また一心に道を急いだ。ある時は、口もきかず、ある時は、
行願に向っているような汗をしぼっている自身に気づいた。 「剣山は……まだ?」 ....