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術語
「術語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
術語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
な性質のものだということを君によくわかってもらいたいのだ。
君はきっと、法律の
術語を使って、『自己の陳述を立証する』ためには、この事件に要せられた活動力を十分....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
景錯覚《イリュージョン・オブ・リヴァシブル・パースペクチヴ》』という、心理学上の
術語をご存知でいらっしゃいまして。では、試しに名刺を二つに折って、その内側になっ....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を呆れたように見入った。 しかし、法水は事務的に続ける。 「ところで、生理学の
術語にフューゲル彩色表という言葉がありますが、彩色した表面に灰色の文字を書いて、....
「食魔」より 著者:岡本かの子
催しを説き、アペリチーフの功徳を説き、コンポジションとかニュアンスとかいう洋名の
術語を口にした。 東洋の諸芸術にも実践上の必需から来る自らなるそれ等にあって、....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
出して来んとも限らんからね。ところで、君の検出法は?」
乙骨医師はところどころ
術語を交えながら、きわめて事務的に彼の知見を述べた。
「無論吸収の早い毒物はある....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
深くきざまれる。先生は代数や幾何を教えるにもすべてその方法で、決してまわりくどい
術語を用いたり、強いて頭を混惑させるような問題を提供したりしなかった。その英語の....
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
かしそれではあまりにも自国語に対する愛と民族的義務とに欠けている。 西洋哲学の
術語などは明治以来諸先輩の努力によって殆どすべて翻訳され尽している。範疇、当為、....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
侶、哲学者。 (10) non distributio medii――論理学上の
術語で、三段論法において、媒辞が両方の前提ともに不周延である誤謬をいう。「すべて....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ほどの打ち手が見落すのはフシギであるが彼は血迷っていたのであろう。この手筋を碁の
術語で「石の下」と云うのである。 「石の下!」 津右衛門の言いたい言葉はこれだ....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
揚足取りを云わぬ事。 十六、手紙原稿すべて字のわかり好き事。 十七、陸海軍の
術語に明き事。少年時代軍人になる志望ありし由。 十八、正直なる事。嘘を云わぬと....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
た実相でもなく、実は幡江の錯覚が、起した幻に過ぎないのです。と云うのは心理学上の
術語で仮現運動と云って、十時形に小さい円を当てて、その中心に符合させる。そして、....
「呪われの家」より 著者:小酒井不木
注意して見ると平岡は男に似合わず乳房が大きい。男が女のような乳房をして居ることを
術語では「ギネコマスチー」といって、先天性犯罪者に屡々見られる現象であるから、或....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
に本来それが「護法胤」ではなかろうかと考えているのである。 護法とは仏法の方の
術語で、護法善神・護法天童・護法童子などの護法である。本来は仏法を守護するもので....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
で深邃に領略するのだね。
頭に這入る事を斥すにも、這入らない事を斥すにも
立派な
術語が出来ていて重宝なわけだ。
それはまあ、後の事として、最初半年は
講義を聴く....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
海性ともいうべきでありましょうが、大生命のことですから大生命性であります。仏教の
術語では「法性」といっております。もっとも各宗の教義によっていろいろ違った名前が....