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衝突
「衝突〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衝突の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
と云うのだから、十中八九あの男に違いない。何でも偵察か何かに出た所が我軍の騎兵と
衝突して頸へ一つ日本刀をお見舞申されたと云っていた。」
「へえ、妙な縁だね。だが....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
くなる。皿の破《わ》れる音、椅子の倒れる音、それから、波の船腹へぶつかる音――、
衝突だ。
衝突だ。それとも海底噴火山の爆発かな。
気がついて見ると、僕は、書斎の....
「或る女」より 著者:有島武郎
はだかった。その結果|二人《ふたり》の間には第三者から想像もできないような反目と
衝突とが続いたのだった。葉子の性格はこの暗闘のお陰で曲折のおもしろさと醜さとを加....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
え、如何の感情を持つかが明かに解る。 それは英吉と、内の人の結婚に対する意見の
衝突の次第を、襖の蔭で聴取ったせいもあろう。 そうでなくっても、惚れそうな芸妓....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
が従う為めに結果される思想なり言説なり行為なりが、仮りに外界の伝説、習慣、教訓と
衝突矛盾を惹き起すことがあろうとも、お前は決して心を乱して、私を疑うようなことを....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
/天体運動の起源に関するニュートンの意見に対しライブニッツの抗議/ビュッフォンの
衝突説/冷却に関する彼の実験/ラプラスの批評/カントの宇宙開闢論/その弱点/土星....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
い顔をしていた。 大抵は目眩るしいようにセカ/\往ったり来たりして、人と人とが
衝突りそうだ。用あり気に俄に駈出したかと思うと、二タ足三足で復た戸ってボンヤリし....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
ですって、止めたんだ。……それがあの洪水の時に流れ出して、大丈夫だった広岡の家へ
衝突ったので流れただろう、誰のおかげだ……」 「……皆お前のせいじゃないか。あの....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
た言説は、それ自身の中にも矛盾があり、又同一書冊の中に収められた、他の言説とも相
衝突している。大体に於て言うと、バイブル編成時代の筆者達は、イエスを以て神の独子....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
し。 されば鳥羽伏見の戦争、次で官軍の東下のごとき、あたかも攘夷藩と攘夷藩との
衝突にして、たとい徳川が倒れて薩長がこれに代わるも、更らに第二の徳川政府を見るに....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
博士であった。元良《もとら》勇次郎は友人ではあったけれど、学説においてはしばしば
衝突をきたしたのである。自分は明治十四年のはじめに、大学において「倫理の大本」と....
「妖怪談」より 著者:井上円了
て、汽笛のまねをいたしました。車掌は前の方から汽車が来たものだと思いましたから、
衝突させてはならぬというので、ただちに停車しました。ところが、どれほどたっても汽....
「迷信解」より 著者:井上円了
ゃ。また、東海道線路の汽車が深夜汽笛を聞き、ほかの汽車の走りきたるならんと考え、
衝突を恐れて停車せしに、汽車の影だも見えざりければ、その汽笛は狐の所為なりとの評....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
場の首切りがあり、ストライキとなった。私は応援に行き、デモに加わったが、警官隊と
衝突、治安警察法違反と公務執行妨害罪で検束され、栃木の女囚監獄の未決に入れられた....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。大王は苦境を脱するため種々苦心し色々の機動を試みたが、十四日払暁突如ラウドンと
衝突、適切機敏なる指揮に依りこれを撃破した。 リーグニッツの不期戦は風前の灯火....