» 衣袂

「衣袂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

衣袂の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
の漂う加減に舟を停めぬ。日光水面を射て、まぶしさ堪えがたかりしも、川風そよそよと衣袂を吹き、また汗を拭う要無し。 仕掛、座蒲団などを舳の間に持ち往きて、座を定....
五重塔」より 著者:幸田露伴
座敷に何をか語る呼吸の響き幽かにしてまた人の耳に徹しぬ。 紅蓮白蓮の香ゆかしく衣袂に裾に薫り来て、浮葉に露の玉|動ぎ立葉に風のそよ吹ける面白の夏の眺望は、赤蜻....