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表土
「表土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
表土の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、日本の方が勝ちらしい。件《くだん》の馬像は、輪廓もっとも麁末《そまつ》ながら、
表土を去って白堊を露わす故、下の谷から眺むれば、十分馬跳ぬるところと見える。東山....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
ぬ何か歴史を感ぜずにいられない。それが家と伝統というのだろうか。長い時間のうちに
表土がズリ落ちて出てきた岩盤のように感じられてならないのだった。 衣子が見つめ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
なのだ。店から奥の台所まで土間つづきと云いたいが、実はほかならぬ地球のむきだしの
表土である。その地球の
表土の上にフロ桶もあるし、下駄をぬいで上れば茶の間もある。....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
不在であった。栄太の死体が納豆売りの注進によって発見されたのは、今日の引明けで、
表土間の血溜りから小僧が不審を起したのであった。家は内部《なか》から巌畳《がんじ....