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表店
「表店〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
表店の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
た十年ほど前から、何となく健康で常識的な生活を望むようになった。芸者屋をしている
表店と彼女の住っている裏の蔵附の座敷とは隔離してしまって、しもたや風の出入口を別....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の武の道がお盛んな時代ですから、もとより商売はことのほかの繁盛ぶりで、三間間口の
表店には、百丁ほどの半弓がずらりと並び、職人徒弟も七、八名――。 伝六、辰を引....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を渡って本所へはいると、徳蔵の家は相生町二丁目にあった。間口は狭いが、ともかくも
表店で、きょうは勿論商売を休んでいるらしかった。近所の荒物屋できくと、徳蔵はお留....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
と、くど/\云われて伴藏はグッと癪にさわり、 伴「なッてえ/\、これ四|間間口の
表店を張っている荒物屋の旦那だア、一人二人の色が有ったってなんでえ、男の働きで当....
「放し鰻」より 著者:岡本綺堂
入は知れたもので、このままでは鬢の白くなるまで稼ぎ通したところで、しょせん一軒の
表店を張るなどは思いもよらないことであった。 ある時、かれは両国の橋番の小屋に....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
を喜んじゃくれないのかしらとしきりにおもいながら。 そのころ七軒町の裏店から、
表店へ。 ゴミゴミした裏長屋から、明るい表通りへとでてきたことは、自分の人生も....