表日本[語句情報] »
表日本
「表日本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
表日本の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
女が紡《つむ》げる、千古の糸にも似た雪の白い山! 讃嘆せよ、讃嘆せよ、太平洋岸の
表日本には、東に富士あり、西に我白峰がある。 N君からは――ちょうど亜米利加《....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
ということであるが、それはアメリカの西海岸からアラスカ群島、千島群島をかすめて、
表日本の海岸に沿うて走っている世界最大の地球の亀裂線、専門家のいわゆる外測地震帯....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と近江の国境《くにざかい》。その途中、鯖江を除いては城下とてはなく、宿々駅々も、
表日本の方に比べて蕭条《しょうじょう》たるものでありましたけれども、それでも、歴....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
いている。立秋を迎えれば山頂の気も、山村の気も澄んで、天はますます高いのである。
表日本の初秋は天爽やかなりといっても、大空のどこかに靄を含んでいる。しかし、越後....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
一 人は常識的には、太平洋へ注ぐ
表日本の川の水温よりも、日本海へ注ぐ裏日本の川の水温方が低いであろうと、考えるに....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
各列車|立往生《たちおうじょう》、ラッセル車出動」などの文字を度々見るのである。
表日本に晴天が続き、のどかな気分で朝の新聞を手にする都会人には、これらの記事は何....
「くちこ」より 著者:北大路魯山人
百匁十五円から二十円ぐらいの最高価格の美食のひとつである。 多く能登に産する。
表日本の方では四月ごろ見受けるが、裏日本のように美味くない。けだし寒海鼠の胎卵で....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
、この畏れ入った雲の群集を他所にして、空の色と共に目もさむるばかり鮮かであった。
表日本の空を支配する太平洋の勢力は、此処らあたりを境として、最早日本海の勢力範囲....