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表現
「表現〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
表現の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
形式が小さすぎる。だからいかに巧みに詠《よ》みこなしてあっても、一句一首のうちに
表現されたものは、抒情《じょじょう》なり叙景なり、わずかに彼の作品の何行かを充《....
「路上」より 著者:芥川竜之介
と思っていると云う事――すべてが哲学者と云うよりは、むしろ詩人にふさわしい熱情の
表現とも云わるべき性質のものだった。
俊助にはこの絢爛《けんらん》たる文句の中....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
己を告白することは何人にも出来ることではない。同時に又自己を告白せずには如何なる
表現も出来るものではない。
ルッソオは告白を好んだ人である。しかし赤裸々の彼自....
「夢」より 著者:芥川竜之介
乗りのしないと云う訣《わけ》ではなかった。わたしはいつも彼女の中に何か荒あらしい
表現を求めているものを感じていた。が、この何かを
表現することはわたしの力量には及....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
とずさりに戸口へ退いて行《ゆ》く。
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望遠鏡に映った第四の光景。
表現派の画に似た部屋の中に紅毛人の男女《なんにょ》が二人テエブルを中に話している....
「或る女」より 著者:有島武郎
博士《はかせ》の目じりの下がった顔と、その夫人のやせぎすな肩との描く微細な感情の
表現を、批評家のような心で鋭くながめやっていた。かなり広いプロメネード・デッキは....
「或る女」より 著者:有島武郎
とを嘆いたに違いない。しかもそれをあの女に特有な多恨らしい、冷ややかな、さびしい
表現法で、そして息気《いき》づまるような若さと若さとの共鳴の中に……。
勃然《....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
とどんな間隔があろうと、いっこうそれを気にしない。そうして自己独得の芸術的感興を
表現することに全精力を傾倒するところの人だ。もし、現在の作家の中に、例を引いてみ....
「星座」より 著者:有島武郎
不都合だった。第一清逸は咳が襲ってきそうなのを恐れた。しかも今、清逸の頭の中には
表現すべきものが群がり集まって、はけ口を求めながら眼まぐるしく渦を巻いているのだ....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
護し、力説する評論家がある。彼らは第四階級以外の階級者が発明した文字と、構想と、
表現法とをもって、漫然と労働者の生活なるものを描く。彼らは第四階級以外の階級者が....
「想片」より 著者:有島武郎
る社会問題なるものが生じてくるのだ。「共産党宣言」は暗黙の中にこの気持ちを十分に
表現しているように見える。マルクスは唯物史観に立脚したと称せられているけれども、....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ニカイテミタイ」‥‥山が地上から空にもれあがる‥‥それはすばらしい自然への肉迫を
表現した言葉だ。言葉の中にしみ渡ったこの力は、軽く対象を見て過ごす微温な心の、ま....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
だろうかとそれを私は恐れる。 然し私は行こう。私に取って已み難き要求なる個性の
表現の為めに、あらゆる有縁の個性と私のそれとを結び付けようとする厳しい欲求の為め....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
種特別の体質の為めに選ばれる。つまりそれ等の人達の肉体組織が、外部的客観的の霊的
表現を行うに適当しているのである。彼等は精神的には殆ど何等の能力もない。たまたま....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
化をいたしました。毛沢東先生はこれを、東風が西風を圧倒しているという適切な言葉で
表現されていますが、いまではこの言葉は中国のみでなく世界的な言葉になっています。....