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「表章〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

表章の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
した。 その目貫《めぬき》は、甚兵衛には惣八郎に恩を負うていることを示す永久の表章のように思われた。惣八郎は、故意にその目貫を愛玩するのだとさえ、甚兵衛は思っ....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
空に、まだところどころ真紅に燃え盛っているのを見ながら、それを今日の自分の大功の表章として享楽しながら、しきりに大杯を重ねるのであった。 得意な上ずった感情の....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
購求の上御侍女の方へなりとも御分与|被成下候《なしくだされそろ》て御賛同の意を御表章|被成下度《なしくだされたく》伏して懇願仕|候《そろ》※々《そうそう》敬具 ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
び立って、その競争者等を日陰に隠し、結局ただ自己独りが生活能力をもつものだという表章を示してきたことを知るであろう。このような歴史的比較研究によって我々の現代の....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
王|普蘭師司怙・休庵(大友宗麟)の花押を中にして、それを、フィレンツェ大公国の市表章旗の一部が包んでいるのだろう。とにかく下の註釈を読んで見給え」 ――「ク....
工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
優れたものであったかを証明するものであろう。これ以外にも学界その他から得た栄誉の表章は色々あるがここには述べ悉し難い。 末広君の学術方面の業績は多数にあって到....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
法がある、と彼は考えた。増殖が急速に過ぎ、または緩慢に過ぎる時には、名誉不名誉の表章を適当に分ち、また年長者に事情に応じて増殖を防止しまたは促進するように勧告し....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
を見ると、その前後二様の流血で作された形が、なんとなく卍に似ていて、そこに真紅の表章が表われているように思われたからである。 この暗い神秘的な事件の蔭には、そ....