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表街道
「表街道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
表街道の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ゃ。それにしてもひとり旅は不審、連れの者はいかが致した」 「あの、表に、いいえ、
表街道までじいやと一緒に参りましたなれど、ついどこぞへ見失うたのでござります」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、よう」 両国の宿屋では、軒を隔てて、こんなもだもだの宵の口――車返しへ通ずる
表街道は、こんなものではありませんでした。 この寝物語の里の前で、ちょっと杖《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がお待たせ申して済みませんだかわからない。 なお、その番頭さんの言うことには、
表街道が物騒がしいようだから、裏街道を通るつもりでしたけれども、こうして、兄さん....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
きたので××社の編輯記者となり、この雑誌社は裏街道ではないやうで、どうやら人間の
表街道へ現れるに及んで、なるほど世の中は根柢的に変つたんだなアと私は彼を眺めて世....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ったら男だったというようなことは、大人の世界では怒りに価するものではない。人生の
表街道のものではなく、裏街ですらもなく、他人にそう邪魔にならない路傍か隅ッこにこ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の交戦地であった軍用路を、そのまま後の旅人が往還しているだけで、従って、裏街道も
表街道もありはしない。 上方から来た者が、もっとも弱るのは、旅舎の不便で、一例....