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衰耗
「衰耗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衰耗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
、可なり多量の喀血をした。一時意識を失い、次に恐怖に襲われた。恐怖の後に、平静な
衰耗状態に陥った。そこへ、粗服のなかに顔面だけが明朗に輝いてる玄元禅師が来た。禅....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
体躯に与える結果に抗することが出来ず、そのためその身体は自然の指示する時期以前に
衰耗してしまう、と云い、更に附言して曰く、『人口が引続き自発的に、結婚によってか....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
も、臨終の床に夢を見る老耄《おいぼ》れどもの乾枯《ひから》びた脳髄と同じくらいに
衰耗しているのに違いない。 *22 過去という、忘却の靄霧に包まれた....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の大事を目睫にひかえて、先にもいったとおり、殿には無稽な伝説などに囚われて、心神
衰耗の御容態、また折も折に、俵一八郎の死と築城中の出丸|櫓の崩壊とが暗合したので....