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衽
「衽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
衽の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
紋の、胸から、柔かにふっくりと高い、真白な線を、読みかけた玉章で斜めに仕切って、
衽下りにその繰伸した手紙の片端を、北斎が描いた蹴出のごとく、ぶるぶるとぶら下げな....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
かわがつい先年まで大の大の大きらいなりし姑そのままとなるものなり。「それそれその
衽は四寸にしてこう返して、イイエそうじゃありません、こっちよこしなさい、二十歳に....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
風俗の頽敗と喫煙の風とに関した次の如き詩を載せている。 風俗常憂頽敗※ 人人左
衽拍二其肩一 逸居飽食坐終日 飲二此無名野草煙一 それで、島津氏も厳令を下し....
「自画像」より 著者:寺田寅彦
んな事を考えなくてもただ鏡に映った顔をかけばいいと思ってやっているうちに着物の左
衽のところでまたちょっと迷わされた。自分の科学と芸術とは見たままに描けと命ずる一....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
ついてお夏の前に廻ったのは、先刻から控えていたかの円髷の婦人であった。 お夏は
衽を取って揃えると、腰から乳の下に下〆を無造作にぐるぐる巻、あてがってくれる帯を....