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「袖手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

袖手の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
に伍《ご》して、目まぐるしい生活の渦の中へ、思い切って飛びこむ事が出来なかった。袖手《しゅうしゅ》をして傍観す――それ以上に出る事が出来なかった。だから彼はその....
近時政論考」より 著者:陸羯南
沈没し去れり。快活的の一派はこれに反してますますその勢力を博し、当時西郷の敗亡を袖手傍観したる板垣氏はひとり民権派の首領たる名誉を擅にして、政界の将来に大望を有....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
には従来の共産党諸氏のやりかたには、与し得ない」として、左右両翼の反作用の時を、袖手傍観しないで促進するためにもと、世界人権宣言に改めて深い関心をよせている。 ....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
事にも関《かかずら》いしは事《こと》国家の休戚《きゅうせき》に関し、女子たりとも袖手《しゅうしゅ》傍観すべきに非《あら》ず、もし幸いにして、妾にも女の通性とする....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
加え得ない、という意味ではない。重さが自然法則に従う自然的事実だとしても、これを袖手傍観していなければならぬということにはならない。我々の便利になるようにこれに....
人工心臓」より 著者:小酒井不木
代の医学は結核に対して何の権威を持ちません。権威どころか、荒れ狂う姿を呆然として袖手傍観して居るという有様です。医師にとっては或は尊い飯櫃かも知れませんが、患者....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
忠実なお身方のように、 殿様に心からの尊敬をいたしているものは多いが、 そのくせ袖手傍看の分疏しかしません。 内乱の萌があるの、民心が危険だのと。 帝 ....