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装備
「装備〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
装備の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
白塗《しろぬ》りのリンカン・ジェフアで、車内に、ラジオも、シガレット・ライタアも
装備《そうび》してある豪勢《ごうせい》さでした。
途中《とちゅう》、サンキスト....
「沈没男」より 著者:海野十三
吋十二門、高角砲四吋八門、魚雷発射管は二十一吋四門という聞くからに頼母しい性能と
装備とを有して居り、ことに高角砲分隊の技術については、英海軍中第一の射撃命中賞を....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
察予備隊増員の計画もあるが、あのような組織では、たとえ如何ほど増員し、どのような
装備をさしたところで、精神がだめだから、国防の万全を期することは出来ない。たとえ....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
自分の家来殆ど全部ひきつれて、木曾川を渡ってやってきた。兵隊の数は多くはないが、
装備は立派なものである。 ところがその行列のマンナカへんに馬に乗ってる殿様がも....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いではないか。 軍人一人と官吏一人では、国民の負担の大きさが違う。軍人一人には
装備という大変な重荷がついている。原子バクダン時代に鉄砲一つの兵隊なら、ない方が....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
を見ながらいった。 「あなたがパリで見たのはタクシードを着たアメリカ人でしょう。
装備をしているアメリカ人は見た眼にもちがうはずよ。それがどうしたというの」 横....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
ウル》、船首船尾に三層の装鋼甲板、排水量一万六千八百噸、前に言った通りに、無電の
装備がないだけで、万事に近代科学の精を集めた当時の最新船である。一九〇八年の十月....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
紛失」そして最後に最も重大な証拠品たるべき一枚のもみくちゃになった紙片――客室内
装備の通話用の紙片――が発見された事がつけ加えてあった。即ちそれには被害者自身の....
「殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
を離れれば それだけ能率が落ちる 能率が落ちれば、出撃を待っている味方の戦闘機の
装備が、それだけ遅れる 自分一人の理由で部署を離れてはならない! かわいそうな、....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ディエプに入港した。その港から、彼は即時、父のバアリイにあてて、彼が見た敵艦隊の
装備状態を詳細にわたり報告した。この報告書の封筒には「命がけ、命がけ、まさに命が....
「黒船前後」より 著者:服部之総
倍の大きさ――約二万トンの巨船を造って、相当馬力の――もちろん単式低圧――機関を
装備すると、二、三千トン級の船に比して沢山の有利な条件がえられる。こんな巨大船は....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、その退陣を要求するものであります。吉田内閣が、警察予備隊を保安隊に切りかえその
装備を充実しつつあることは、憲法第九条の違反の疑い十分なることは、何人といえども....
「三国志」より 著者:吉川英治
土の幸福な民としてやろうというこの軍の精神であるのに――そのみすぼらしい雑軍的な
装備を見て、 「なんじゃ。官軍でもなし、黄巾賊でもないのが、ぞろぞろ通りよる」 ....
「言語と文化史」より 著者:知里真志保
してまいります。 樺太アイヌの冬の交通運搬具に有名な犬橇があります。橇台に犬を
装備したものをヌソと申しますが、これはギリヤーク語からはいったことばであります。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
太平の結果である。 2、攻撃威力が防禦線を突破し難き事 如何に軍隊が精鋭でも
装備その他の関係上防禦の威力が大きく、これが突破出来なければ決局決戦戦争を不可能....