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「装填〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

装填の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
、今日こそ自分の生命をいちばん高価に売ろうと考えた。彼は自分で銃弾を運び、自分で装填《そうてん》し、自分で狙った。見ると、味方の戦線からは銃声がほとんど絶えてし....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
煙に吹かれた真黒な顔の中から、キリリと白い歯列を見せて、一弾又一弾と、重い砲弾を装填していった。 敵の最前列を占めていた巡洋艦隊は、次第に列を乱して行った。 ....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
二個ノ物件ハ、イズレモ来ル十二月二十六日ヲ以テ、満十五年ノ時限満期ニ達スル爆弾ヲ装填シアルモノニシテ、右期日以後ハ何時爆発スルヤモ計ラレズ、甚ダ危険ニ付、心当リ....
原爆詩集」より 著者:峠三吉
なたの にんげんにおくった 最後の微笑 そのしずかな微笑は わたしの内部に切なく装填され 三年 五年 圧力を増し 再びおし返してきた戦争への力と 抵抗を失ってゆ....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
リヴジー先生はどうか北側にいて下さい。ジムは東側。グレーは西。非番の組、全員銃に装填せよ。諸君、元気よく、注意深く。」 それから再び彼は謀叛人たちの方へ振り向....
雑記(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
れが筒の掃除をする役をつとめる。胴の間の側に立っているこれもスマートな風体の男が装填発火の作業をする役割である。 艫の方の横木に凭れて立っている和服にマント鳥....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たしだって夫人の死を望んではいなかった」と、ヘルマンは答えた。「私のピストルには装填をしていなかったのですからね」 二人は黙ってしまった。 夜は明けかかった....
青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
うような格恰で巻煙草をふかしていた。要するに、彼の風態のうちにはその灰色の短衣が装填された拳銃をかくし、白いチョッキが警察章をかくし、またその麦藁帽が、ヨーロッ....
サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
分類することが出来た――食いたい時の用意として鮭の鑵詰、まさかの場合の用意として装填された何挺かの短銃、気が遠くなるようなことがないとも限らんというので一罎のブ....
空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
見ると、はなはだ珍稀な台尻のついた、一種の鉄砲のようである。彼は銃尾を開いて何か装填し、そして遊底を閉じた。それから彼は、身を屈めて開かれてある窓の縁に銃の先端....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
きぶりこそはまさに金鵄勲章的であつた。いま弾丸を運ぶかとみると次の瞬間にはそれを装填していた。そうかと思うと間髪を入れずして射撃手の席に座を占めている。白い煙。....
月世界競争探検」より 著者:押川春浪
声が幽かに聞えて、二人は思わず戦慄した。 文彦は矢庭にライフル銃を取り上げて、装填しつつ立ち上り、東助をさし招いた。 東助も同じく玉籠めして主人の後に続いた....
暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
もかも一目瞭然だけれど、――」 ホームズは云った。「しかしもっとも実弾がうまく装填されておれば、何発でも何の痕跡ものこさずに、撃つことも出来ることは出来るのだ....
熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
って行きます。これから熊の進んで行く方面は、私に分かりました。そこで私は、充分に装填して熊の先回りをして、谷の底で待っていると熊は三十間ばかり上方の沢を渡って叢....
鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
らむかとも疑われしが右は全く同人の過失にて同日書斎にて猟用二連発銃のケースに火薬装填中過って爆発せしめしものと判明せり因みに同家は召使いの老婆と二人暮しにて半年....