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装甲
「装甲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
装甲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
して、ますます重要な位置を占める可能性がある。大型機は編隊行動と火力のみでなく、
装甲等による防禦をも企図するであろうが、空中では水上のような重量の大きな防禦設備....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
四人の家族は熊城の部下によって、さながらゴート式甲冑のように、身動きも出来ぬほど
装甲されているのである。それにもかかわらず、不敵きわまりない偏執狂的な実行を宣言....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
てはいけない。俺等は、俺等が、本当に生れ出る日のために、市街戦を習っておくのだ。
装甲自動車の操り方を習っておくのだ。その日のために戦うのだ。 木谷は、小声で語....
「戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
んしゃ》の試験をしているらしいという。なんでも、前線へ給水、補弾等の目的を達する
装甲《そうこう》輸送車であると同時に、あらゆる地形、障害物を無視し、蹂躪《じゅう....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
しつ》へ来て、煙草をうまそうに吸いながら、だれかれと話しあっている。 「こんどは
装甲車《そうこうしゃ》を五台出動させることができる。だから上陸班は十分に活動がで....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
た。なにしろ二十インチの巨砲である。ものすごい高角砲である。べらぼうに厚い甲板の
装甲である。恐しく用心をした二重三重の魚雷防禦網である。これでは何をもっていって....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
こころはいま秘かに奇蹟をこいねがっている。 何とかしてここで、あの「赤い丘」が
装甲戦車のような万能力をもって動き出し、闘牛士は勿論、観覧席へのし上って全見物を....
「雪のシベリア」より 著者:黒島伝治
隊と共に、露支国境の近くへ移って行った。十月には赤衛軍との衝突があった。彼等は、
装甲列車で、第一線から引き上げた。 草原は一面に霧がかゝって、つい半町ほどさき....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
同時に、伊太利は海上封鎖を宣言した。 もともと、両者の海軍力は、戦艦九対十四、
装甲巡洋艦九対二の比率で、伊太利側が一倍半の優勢を持していたのである。そこへ、英....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
って行った。 アンデルセンなら、お得意の童話の擬人法で、〈戦争……それは最後の
装甲を解き、おのがベッドへ寝に行った〉とでも書くところだろう。 日本は降参した....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
からでも繰り出してくるように、いくつも、いくつも、通りすぎて行った。――タンクと
装甲自動車の長い列。それを、騎兵の一隊が追い抜いて行った。ホテル・ガリッツィヤは....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
禦力《ぼうぎょりょく》が、どんなに強いかは諸君にも想像出来るだろう。 『最上』の
装甲《そうこう》は三|吋《インチ》(七・六糎)だ。しかし、この強さは九吋の
装甲に....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
機、五千の機関車、十五万の客貨車、五千の自動車を、連合軍に引渡し、潜水艦の全部、
装甲巡洋艦六隻、海防艦十隻、小巡洋艦八隻、新式駆逐艦五十隻の破壊。その他の軍艦と....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
を過ぎていた。塚田巡査も町の若者も之に加わって、一隊十四五名の人数が草鞋穿きの扮
装甲斐甲斐しく、まだ乾きもあえぬ朝霜を履んで虎ヶ窟を探りに出た。人々は用心の為に....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
的な後退は、大半アラバマ号の大あばれのせいとされた。一八六三年九月にはなお二隻の
装甲艦が英国で建造中であったが、米国が戦意をあらわにして激しく抗議したことと、英....