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装身具
「装身具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
装身具の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
。この箱の全内容を、その夜、我々は百五十万ドルと見積った。ところが、その後、その
装身具や宝石類を(いくつかは我々自身が使うのに取っておいたが)売り払ってみると、....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
の中にあるガラス箱の棚の一つの上にのせた。そのそばには、はんぱになった貴金属製の
装身具が、所もせまく並べられてあった。片っぽだけのひすいの耳飾りや、宝石がなくて....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
を除き、生い繁れる葉の手入れをするのに、厚い手袋をはめて両手を保護していた。彼の
装身具は、単に手袋ばかりではなかった。庭を歩いて、大理石の噴水のほとりに紫の色を....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
。包囲した鬨の声のような喧騒に混って音楽の音が八方から伝わる。 新吉は向う側の
装身具店の日覆いの下に濃い陰に取り込められ、却って目立ち出した雲母の皮膚を持つマ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
銀の棒が一本、古いスペインの懐中時計が一箇、それにあまり値打のない大抵は外国製の
装身具類が幾つか、真鍮で拵えたコンパスが一つ、それから珍しい西インドの貝殻が五つ....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
み、唇にさんご色の口紅をぬり、空色のドレスを着せ、腕環、首かざり、ブローチなど、
装身具でかざりたてました。美しい肩はあらわに、胸にばらの花はあかく、ベルも女中も....
「桜の森の満開の下」より 著者:坂口安吾
都に住みはじめました。 男は夜毎に女の命じる邸宅へ忍び入りました。着物や宝石や
装身具も持ちだしましたが、それのみが女の心を充たす物ではありませんでした。女の何....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
私に相談されるのはイヤ、自分でこれときめて、押しつけてくれる方がうれしい。着物や
装身具や所持品は私の世界だから、私自身が自分で選ぶと自分の限定をはみだすことがで....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ものだ。一度でもスキを見せると、つけこんできて、情婦のつもりで食い物にし、着物や
装身具や鏡台や茶のみ道具まで質に入れてバクチに使い果して、それが当然だと心得てい....
「蝉の美と造型」より 著者:高村光太郎
ったように、古代ギリシャ人は美と幸福と平和の象徴として好んでセミの小彫刻を作って
装身具などの装飾にした。声とその諧調の美とを賞したのだという。日本のセミは一般に....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
るばかりにしていた。彼女は、祖母の祖母がオランダのザールダムから持ってきた純金の
装身具をつけ、昔の粋な胸かざりをつけ、さらに男性の胸をときめかすような短いスカー....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
、インキ用箋の文房具、化粧箱、各種の衣服を始めとして、仮髪、附鬘の類から、種々の
装身具小道具まで巧みに隠してあった、彼は自動車の疾走中にいかなる千変万化の変装で....
「画道と女性」より 著者:上村松園
あるような気がするし、それに櫛だとか簪だとか笄だとか、そういった髪飾りやその他の
装身具にも、その頃の物には変化に富んだ発達が見られるように思われ、兎に角何か描こ....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
、「仏蘭西五十三番」にヂバンという商人があって、洋服、靴、帽子、手袋等、アチラの
装身具一切をあきなったという。 時は少し下るが、数奇者の――そしてモードに対し....