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裏をかく
「裏をかく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裏をかくの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
も西山君のことだから、言いたい放題をいっているかもしれないが……」
清逸の心の
裏をかくとでもいうような言葉がしばらくしてからまた園の唇を漏《も》れた。清逸はか....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
門のかげに身を忍ばせていたのであるが、早くも玉藻に覚られたらしい。彼女はこちらの
裏をかくようにあざけりの笑みをくれて、徐《しず》かにここを立ち去った。この機会を....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
破事件以来、大活動をしている田所検事の最大の興味は、実にその点にあったのである。
裏をかく棺桶 田所検事を中心に、会議はつづけられる。 「帆村荘六から、何か連絡....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
のだから、やがて或る程度まで之が民衆自身の意見のようになって了う。民衆はわが身の
裏をかくような観念を本能のように持つに至る。こうしたものがデマゴギーというものな....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ん》一番、一大奮励をうながしたのだった。
と同時に。
敵の眼をくらましてその
裏をかく方便として、泰軒が栄三郎にすすめたのが、この、風流べに絵売りの変装であっ....
「追憶の冬夜」より 著者:寺田寅彦
でみたり鼻をこすってみたりして牽制しようとするなどはきわめて初歩であるので、その
裏をかくつもりで「狸」自身がわざとそのような振りをすることもある。これを仮に第二....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
るという事実でもあるのかね」 そういうのが警察の常識なら、決定的な場で、追及の
裏をかく手もあるわけだと、久美子は考えたが、それは言わずにおいた。 警察から伝....
「三国志」より 著者:吉川英治
んためにです」 「ふむ。それは妙だ。してその降人を、都督には、どう用いて、曹操の
裏をかくおつもりか? ……」 「その奇策を行うには、呉からも曹操の陣へ、詐りの降....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
、計画的な犯罪なんですよ。殺人者は大将が警察犬に凝っていることを知っていて、その
裏をかくつもりだったのです。そして血を塗りつけたナイフに、犬の嗅覚にうったえるじ....