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裏方
「裏方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裏方の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猫車」より 著者:宮本百合子
う地方の末寺の檀家にまで一口七十銭ずつの割当をきめて寄附を求め、その代りとして、
裏方になる若い姫の和歌と法主の書いた字を赤と緑との色紙重ねの模様のうちに刷った扇....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すっきりしているそうですが、お侠《きゃん》で、人見知りをしないそうです。大林寺の
裏方は、もうちょっと背が高くなければいけません……
「皆さん、無駄だから、そんな....
「死者の書」より 著者:折口信夫
人らの言うことは、時たま、世の中の瑞々しい消息を伝えて来た。奈良の家の女部屋は、
裏方五つ間を通した、広いものであった。郎女の帳台の立ち処を一番奥にして、四つの間....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
、前記山中氏の著書のなかにあるから、信頼してよいものと思う。こうなると、前法主お
裏方《うらかた》の勢力も、お生母《はら》さんのお藤の方もなにもない、お
裏方よりは....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
も明治三十年、乞食の焚火によって炎上した。 境内にある将軍の霊廟は二代秀忠、同
裏方崇源院昌譽和興仁清大禅光尼、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
よくも、悪くも、背中に大蛇の刺青があって、白木屋で万引という題を出すと、同氏御
裏方、御後室、いずれも鴨川家集の読人だから堪らない。ぞ、や、なり、かなかな、侍る....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
新院(崇徳上皇)や左府頼長の謀叛には避けて中立を考えていたが、義朝が、率先して内
裏方(天皇と、美福)へ参加したため、苦境にたち、ついに義朝をのぞく六人の息子たち....