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裏漉し
「裏漉し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裏漉しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
郎の鼻先から丸くなだらかに延びている。 野の涯に雲が浮かんでいる。真昼の日光に
裏漉しされたのか絹のように輝いて見える。野面は寂しく人気なく、落葉松、山榛の混合....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
まいとしているが、梅園の汁粉に砂糖の味のむきだしになったを驚き、言問団子に小豆の
裏漉しの不充分を嘆つようになっては、駒形の桃太郎団子、外神田の太々餅も元の味いは....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
く反対に、各人物は、作者山本有三が編み立てた事情を展開してゆくための説明として、
裏漉しを通して、私共読者の前に出され、ものを云い、動くのである。そして、仔細に作....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
枚位を水へ漬《つ》けておくと柔になって火にかけると直きに溶けます。その中へ林檎の
裏漉しにしたのを入れてよく掻《か》き交《ま》ぜてそれから器《うつわ》ごと水の中へ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
おきます。別に犢《こうし》の肉を裏漉《うらご》しにして鑵詰《かんづめ》の雁の肝の
裏漉しにしたのを交ぜてそれを羊の肉へ蒲鉾形《かまぼこなり》に塗りつけて先ずメリケ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
といえば先日広海さんのいらしった時拵えたようなボタージデアラレンといって鶏の肉の
裏漉しにしたのと御飯を一旦煮て
裏漉しにしたのを上等のスープで展《の》したドロドロ....
「夏日小味」より 著者:北大路魯山人
ぎ取った肉が三とすれば味噌七ぐらいの割合でいっしょにしたものを、擂鉢でよくすり、
裏漉しせずに通常の味噌汁を拵えると同じ方法でこれを拵える。なべの味噌汁が最初に沸....