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裏返る
「裏返る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
裏返るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
ぎすましたプラオをつけて、畑におりたった。耡き起される土壌は適度の湿気をもって、
裏返るにつれてむせるような土の香を送った。それが仁右衛門の血にぐんぐんと力を送っ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
を突出すようです。それ毛だらけだ、わあ女の腕だなんて言いますが、何、その畳の隅が
裏返るように目まぐるしく飜るんです。 もうそうなると、気の上った各自が、自分の....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
声で話しかけるのでした。 「でもねえ」とその女は云いつづけました。「そういう女が
裏返ると、かえって力になるものでねえ。……綺麗なあの手に触れてからというもの、わ....