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補佐
「補佐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
補佐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ようともしなかった。課長連は彼に対して妙に冷やかな圧制的な態度をとった。ある課長
補佐の如きは、「清書してくれたまえ。」とか、「こいつはなかなか面白い、ちょっとい....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
功に因りて大に威を振ったが、兄を討ったので世の用いも悪く、三好筑前守はまた六郎の
補佐の臣として六郎の権威と利益とのためには与二の思うがままにもさせず振舞うので、....
「運命」より 著者:幸田露伴
ずくにか其実を知るを得ん。永楽|簒奪して功を成す、而も聡明剛毅、政を為す甚だ精、
補佐また賢良多し。こゝを以て賽児の徒|忽にして跡を潜むと雖も、若し秦末漢季の如き....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
アメリカ政府の農務局長ホラシ・ケプロンを年俸一万ドルの約束で連れて来た。更にその
補佐として、地質化学の担任たるトーマス・アンチセルに年俸八千ドル、地理測量のエー....
「道標」より 著者:宮本百合子
増員された。酒のみで、いつも豪放|磊落《らいらく》らしくふるまっていた木部中佐を
補佐する意味で新しく赴任して来たのが陸軍少佐の藤原威夫だった。そういうことについ....
「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」より 著者:宮本百合子
うか。日本の教育は男児と女児とを、小学校のころから区別している。女は家庭で良人の
補佐ができればよいという明治時代の女子教育は進歩していないのだ。 資本主義の国....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
矢張り竜神様でございまして……。稀に人霊の場合もあるようにお見受けしますが、その
補佐には矢張り竜神様が附いて居られます。ドーもこちらの世界のお仕事は、人霊のみで....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
貰われ、それが初登城の際より、式部大輔と称せられた。そこで従来の例に依って、その
補佐役として『側用達』という役が置かれ、私の父は当藩主の世子の頃その役を勤めた関....
「暁光」より 著者:宮本百合子
仰ぐと等しい事である。 二日の午前九時四十分 健康な産声を高々と、独りの姉を
補佐すべく産れて来た児は、七日後に寿江子と名づけられた。 うす紅色の皮膚の上を....
「技術へ行く問題」より 著者:戸坂潤
よりも、もっと現物的な現象だ。 教育は人間の生理や社会環境に於ける自然の成長を
補佐掖導するにすぎないから、別に改めて何かを造ると称するには当らないとも考えられ....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
ん》は彼の雄弁のばねである。彼はそれが自分の仕事だからして、彼らを懺悔させ彼らを
補佐する。彼は人を死に連れてゆくことで年老いている。戦慄すべきことに長く馴れてい....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、平様が、御諫言なされませぬ。上がお曲げになったまま、下へ強請して、それで、殿の
補佐する御家老と申せましょうか」
平の顔は、みるみる赤くなった。川北を、じっと....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
蟻穴となった。二相はあたかも福原の栄華に驕る平家の如くに咀われた。 伊井公侯を
補佐して革命的に日本の文明を改造しようとしたは当時の内閣の智嚢といわれた文相森有....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
一分住職というがごとし。インカムベントのほかにキュレートと称するものあり。住職の
補佐なり。補住職というがごとし。本山にはカノンと称するものあり。本山に従事する僧....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に来られたとき、大使館武官の招宴があり、私ども駐在員も末席に連なったのであるが、
補佐官坂西少将(当時大尉)が五分間演説を提案し最初に私を指名したので私は立って、....