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「補筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

補筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女の決闘」より 著者:太宰治
が、傲慢《ごうまん》のようでありますが、たしかに傲慢のわざなのでありますが、少し補筆してゆき、いささか興味あるロマンスに組立ててみたいと思っています。この原作に....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
輩の処へ、眼をショボショボさせながら山羊髯編輯長がスリ寄って来た。 「君は写真の補筆が出来ますか」 断っておくがこの時の吾輩は最早、正式に入社していて、社長以....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
、居士はこうした世話狂言を得意としないので、さらに三代目河竹新七と竹柴|其水とが補筆して一日の通し狂言に作りあげた。初演の年月から云えば、春木座の方が五年の前で....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
声援と拍手が起った。応援団ばかりじゃなしに、満場の大半が拍手を送っている。優勝候補筆頭の期待のチーム、県下のホープなのである。 「面白くねえな。しかし、今に見や....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
やってくるからである。 夏の甲子園の北関東大会も去年は桐生で行われたが、優勝侯補筆頭の桐生工高を破って甲子園へ出場したのが水戸商高で、その遊撃がいま西鉄の新人....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
て煩悶するがかへつて心地よきやうにも覚ゆ。」 (大正四年八月稿、同大正十三年十月補筆)....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
限りない恨事である。 (大正十一年七月十六日記、翌月『明星』掲載、大正十三年十月補筆)....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
ったので、この日もかなり楽しみにしていたが、いよいよ壁にかけられてみると、剥落や補筆が目について静かに引き入れられて行く気持ちになれなかった。初めてのときには両....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
く思います。 本書の出版に関して厚誼を受けた新井直弥、南方靖一郎の両氏に、また補筆のため私に静かな室を与えられた斎藤一二君に厚い謝意を表したく思います。校正そ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、大喜利を巌流島敵討の段でむすんであるが、文化七年にまた、佐川|藤太という者が補筆して上梓しているし、この他にも、享和三年に平賀梅雪著の二島英雄記という十巻も....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いる。 そのため、杉本氏には、せっかく出来てきた原画を、描き直してもらったり、補筆を希ったり、ずいぶん世話をやかせているが、もう一つ、巻を追ってゆくにつれ、一....