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「製図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

製図の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武蔵野」より 著者:国木田独歩
があった。この趣味を描くために武蔵野に散在せる駅、駅といかぬまでも家並、すなわち製図家の熟語でいう聯檐家屋《れんたんかおく》を描写するの必要がある。 また多摩....
上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
部の陸地測量部が、大正元年測量したばかりの槍ヶ岳焼岳二図幅(五万分一図)を、翌年製図発行したことなどは、その早手廻しにおいて、前例のないことで、それは登山者の希....
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
、それをタイプライター学校へ持って行って、至急叩いてくれるように頼み、その足で、製図商会へいって、三本腕の製図を依頼して来た。 3 ×月×日 晴後....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
てしずまると、一つの景色となり、東助によく似た少年が自転車を台の上にのせ、そばに製図をおいて、しきりに頭をひねっている。 「……たしかに、うまくいくはずなんだが....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
のうえには、大きな方眼紙《ほうがんし》がのべられ、そのそばには、さきをとがらせた製図鉛筆が三本、置かれてあったが、午後九時、彼が寝台《しんだい》へ立つまでに、そ....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
喜びは、察するに余りある次第であった。 「おい、油学士。見れば見るほどすばらしい製図ではないか」 醤は、どう褒めてよいか分らないから、製図の見事なところを褒め....
故郷」より 著者:井上紅梅
たしの眼の前に突立っていた。袴も無しに股引穿きの両足を踏ん張っている姿は、まるで製図器のコンパスみたいだ。 わたしはぎょっとした。 「解らないかね、わたしはお....
血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
形に切ったもので、葉書よりやや大きいかと思われるものだった。それに丸味書体という製図家の使う一種の書体で、次のような文字と、記号が書かれていた。 Erinner....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
はわたしに非常な魅力をあたえた。私は単にちらりと見ただけであったが、もしわたしが製図家であるならば、この日記に彼女の容貌のあらゆる点を描き出すことがきっと出来る....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
を背にして左の壁に、穿いているのが窓である。扉を背にして右の壁に、懸けてあるのは製図である。室の広さ十五畳敷ぐらい、そこに置かれてある器物といえば、測量機、鑿孔....
恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
といったそうです」 「患者はどんな男かね?」 「父親と一しょに区役所につとめて、製図をやっているそうですが、父親はもう五十年も勤め、息子も十七年から通っているそ....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
城下を往来したが、医をよくし、巫術、火術を知り、その頃にして、人に写真を示した。製図に巧に、機械に精しい。醤油のエッセンスにて火を灯し、草と砂糖を調じて鉱山用の....
」より 著者:カフカフランツ
立ててそれをくずれさせるということではなくて、ささやかな土地測量技師として小さな製図机の前に静かに坐って仕事をするということなのです」 「いや」と、村長がいった....
流刑地で」より 著者:カフカフランツ
集めておられたのですか。軍人であり、裁判官であり、建築技師であり、化学者であり、製図家だったのですか」 「そうですとも」と、将校はうなずきながら、じっと見つめる....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
ュは教授の際に、黒板や投影図や曲面の模型を用いたばかりでなく、学生の実習のために製図室を設けた。かような設備は、当時のヨーロッパにあっては 、実に空前の計画だっ....