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「製版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

製版の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
此頃の新着だから、尚だ尽く目を通していなかったが、デュポン・トーベルヴヰ※等、其製版摺刷の精妙巧緻は今猶お眼底に残って忘れられない。 其中には又クラインマンの....
地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
と、一枚分約一万円ぐらいを使わなければならない、そのほかにまだ計算、整理、製図、製版等の作業費を費やすことはもちろんである。 それだけの手数のかかったものがわ....
青年」より 著者:森鴎外
上を、純一の不安な目は往反している。 風景画なんぞは、どんなに美しい色を出して製版してあっても、お雪さんの注意を惹かない。人物に対してでなくては興味を有せない....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
あるものです。私は便利の上から、写真の乾板の古いものを常に使用します。写真屋とか製版所へ行けば、いくらでも古いものを売ってくれます。 ガラス切り これも必要です....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
るものです。私は便利の上から、写真の乾板の古いものを、常に使用します。写真屋とか製版所へ行けば、いくらでも古いものを売ってくれます。 又特に波打てる泡だらけの....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
く所有し得る事なども、挿絵の明るき近代的な面白さである。 挿絵は、新聞の紙質や製版の種類についても考える必要があると思う。目下の、日本の新聞紙の紙質では、どう....
“能筆ジム”」より 著者:坂口安吾
能の生かされているのは、旋盤細工になっている札の裏面の場合である。機械仕掛の腐蝕製版のトレースを再生するかわり、彼は札の裏にブラッシュでそれを描き出したのである....
黄山谷について」より 著者:高村光太郎
平凡社の今度の「書道全集」は製版がたいへんいいので見ていてたのしい。それに中国のも日本のも典拠の正しい、すぐ....
殺人迷路」より 著者:夢野久作
る彼自身の身体と頭を、無理矢理に上へ上へと押し上げながら…… 鉄梯子の上の写真製版室から真白い光明が、眼も眩むばかり射出されていた。その蔭になって彼が登って行....