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褊狭
「褊狭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
褊狭の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
ではなかった。それだけならばまだ好かったが、徳は兄には似ないで、かえって父栄玄の
褊狭な気質を受け継いでいた。そしてこれが抽斎にアンチパチイを起させた。 最初の....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
歩をなし、和歌もまたようやくに同じ傾向を現ぜり。されども歌人皆|頑陋《がんろう》
褊狭《へんきょう》にして古習を破るあたわず、古人の用い来《きた》りし普通の材料題....
「十日の菊」より 著者:永井荷風
しく薗八一中節《そのはちいっちゅうぶし》の如き古曲をのみ喜び聴いていたわたしは、
褊狭《へんきょう》なる自家の旧趣味を棄てて後《おく》れ走《ば》せながら時代の新俚....
「絶望より生ずる文芸」より 著者:小川未明
つ言うべきは、現実という事である。此れも極めて物質的、具体的のものをのみ云うのは
褊狭ではあるまいか、吾人は何程立派な形体があればとて此れを取扱うに生命なき場合は....