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褒め
「褒め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
褒めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
の五人の手で、発刊された。そうして、その初号に載った「鼻」を、夏目先生に、手紙で
褒めて頂いた。これが、自分の小説を友人以外の人に批評された、そうして又同時に、褒....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
よりも貧乏にならず、同時に又乙の友人は甲の友人よりも金持ちにならず、互いに相手を
褒め合うことに無上の満足を感ずるのである。それから――ざっとこう云う処を思えば好....
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
は、ちと乱暴過ぎるかな。アハハハ」 「折角でもないが、君に取って置いたんだから、
褒めて食ってくれれば満足だ。沢山あるからそうよろしけば、盛にやってくれ給え」 ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
単にお前が殊勝な言行さえしていれば、社会は無事に治まって泰平なのだ。社会はお前を
褒めあげて、お前に、お前が心|窃かに恥じねばならぬような過大な報償を贈ってよこす....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の仕事を良く承知していたはずで、自著の中の所々で彼に対する賛美の辞を述べ『いくら
褒めても
褒め足りない』と言っている。それでスウェデンボルクは自説と、一般によく事....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
ハハ、と笑って跳ねる。 「豪いぞ、豪いぞ。」 というのも憚り、たださしまねいて
褒めそやした。小船は見る見る廉平の高くあげた手の指を離れて、岩がくれにやがてただ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ます。 兎に角斯うして一|日を区画って働くことは指導役のお爺さんからも大へんに
褒められました。『よくそれ丈の考えがついた。それでこそ任務が立派に果される……。....
「トロッコ」より 著者:芥川竜之介
。 「われは中中力があるな」 他の一人、――耳に巻煙草を挟んだ男も、こう良平を
褒めてくれた。 その内に線路の勾配は、だんだん楽になり始めた。「もう押さなくと....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
或木曜日の晩、漱石先生の処へ遊びに行っていたら、何かの拍子に赤木桁平が頻に蛇笏を
褒めはじめた。当時の僕は十七字などを並べたことのない人間だった。勿論蛇笏の名も知....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
小説や戯曲を書かせることには独特の妙を具えていた。僕なども始終滝田君に僕の作品を
褒められたり、或は又苦心の余になった先輩の作品を見せられたり、いろいろ鞭撻を受け....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
どこかで皆が集まって、飯を食った時にも会ったと云う記憶がある。「玉突場の一隅」を
褒めたら、あれは左程自信がないと云ったのも恐らく其時だったろう。それから――後は....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
身長は五尺二寸ばかり。女としては大がらなほうである。 きりようは――これは
褒めても、くさしても私の利益にならない。といつて黙つているのも無責任である。だが....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
名誉、伯父の面目、予のためには三条の町の町幅も狭きようにて、この所ばかりか近郷の
褒め草。ある時、県令学校を巡廻あり。予が講義を聴かれて「天晴慧しき子かな、これま....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
ファンですが、大へんひいきにしてくれて、展覧会などへは絶えず観に行っては私の絵を
褒めまわっていたようである。 その翌々年の明治二十五年にも同じ題材、同じような....
「想い出」より 著者:上村松園
絵の習い始めで、その時開智校で教えて戴いた中島真義先生が、私の描きます絵をいつも
褒めて下さりまして、ある時京都中の小学校の連合展覧会に私の絵をお選び下さいまして....