褒賞[語句情報] »
褒賞
「褒賞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
褒賞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「身投げ救助業」より 著者:菊池寛
うにして、四十三の年から五十八の今までに、五十いくつかの人命を救うている。だから
褒賞《ほうしょう》の場合の手続などもすこぶる簡単になって、一週で金が下るようにな....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
のアラを探して、やっつけて見たくなるような男であったに違いない。 信長は、人を
褒賞したり抜擢したりする点で、決して物吝しみする男ではないが、しかしそのあまりに....
「運命」より 著者:幸田露伴
臣又願わくは陛下|益々親親の礼を隆んにし、歳時伏臘、使問絶えず、賢者は詔を下して
褒賞し、不法者は初犯は之を宥し、再犯は之を赦し、三|犯改めざれば、則ち太廟に告げ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
年間勤めあげたことが麗々しく書きならべてある。懲罰の項には何にも書いてない。が、
褒賞の方には何かいろいろとあった。そして今は病気のために除隊するのだとある。 「....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
し遅れて失礼をしました。成功の暁は、博士の測り知られざるその勲功に対し、いかなる
褒賞でも上奏いたしましょう。いかなる勲章がお望みかな。ダイヤモンド十字章はいかが....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の意)。
四 百歳の志願者
彼は子供の時、故郷のムーランの中学校で幾つかの
褒賞《ほうしょう》をもらい、彼がヌヴェール公爵と呼んでいたニヴェルネー公爵の手か....
「競漕」より 著者:久米正雄
はかなり好い気持であった。そしていつもよりは活気づいて艇庫に船を蔵めた。夕飯には
褒賞の意味で窪田が特別に一人約二合ほどの酒を許した。合宿で公然と酒を飲ませるのは....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ったら勲章をやる」
秀陳は椅子から飛び上り、
「つがもない! これしきの事に御
褒賞などは!」
「いや、是非ともやる。……そこで相談だがナ、お前は諜報部長だから....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
は、人口増加という望ましい目的を追及するに当って、早婚を奨励し、家族もちの父親に
褒賞を与え、そして独身生活に恥辱を与えているのであるが、しかしこれは、この著者が....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
うものだ。 熊祭りのときに、アイヌは神前に一瓶の酒を供える。神は人間を敬う心を
褒賞して、やがて一瓶の酒を十倍に増して、返してくれるのだと信じている。アイヌが小....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
。これよりはご馳走《ちそう》の食べっくら。……一番沢山食べたひとには、王様からご
褒賞《ほうび》が出るという話」「ノン」 「さあ、さあ、あちらには鵞鳥《がちょう》....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
デ王と牛』というやつに出演いたしまして、ヘロデ王に叱《しか》られるとべそをかく、
褒賞《ほうび》をもらうと押し戴く、ディヤナには色目を使うという工合で、天晴《あっ....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
左の一編は、去月廿三日、府下芝区三田慶応義塾邸内演説館において、同塾生|
褒賞試文《ほうしょうしぶん》披露の節、福沢先生の演説を筆記したるものなり。 ....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
に相違ない。 斎部広成の古語拾遺に、「秦・漢・百済内附の民、各々万を以て計ふ。
褒賞すべきに足れり。皆其の祠あれども、未だ幣の例に預らず。」とある。彼らは、我が....
「ろくろ首」より 著者:小泉八雲
そうとした。恭しく国守の屋敷まで護衛して行った。そこでさまざまの歓待饗応をうけ、
褒賞を賜わった後、ようやく退出を許された。面目身に余った囘龍が諏訪を出た時は、こ....