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褪める
「褪める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
褪めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ぷっぷと吹くのだ。頬膨奴。それで好い、好い。
お前達の息で飛んでくる花の色が皆|
褪める。
そうひどく遣るな。鼻を塞いで、口を締めい。
やれやれ、余りひどく吹き過....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が中に変って行く。夕日の名残をとゞめて赭く輝やいた駒が岳の第一峰が灰がかった色に
褪めると、つい前の小島も紫から紺青に変って、大沼の日は暮れて了うた。細君はまだス....
「雁」より 著者:森鴎外
くても、昼中はまだ暑い日がある。お玉の家では、越して来た時掛け替えた青簾の、色の
褪める隙のないのが、肱掛窓の竹格子の内側を、上から下まで透間なく深く鎖している。....