» 襤褸切

「襤褸切〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

襤褸切の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
が耳のつけ根まで露われて冷笑したような表情をしている。一方に臓腑は腹の皮と一緒に襤褸切れを見るように黒ずみ縮んでピシャンコになってしまい、肋骨や、手足の骨が白々....
黒百合」より 著者:泉鏡花
端、切ッ屑、お鼻紙、お手許お有合せの柔かなものにちょいとつけて、」 婦人は絹の襤褸切に件の粉を包んで、俯向いて、真鍮の板金を取った。 お掛けなさいまし、お休....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
私は肚胸を突いたんだ。 (不可い! 貴女、そりゃ塵塚だ。) と云う内にも、襤褸切や、爪の皮、ボオル箱の壊れたのはまだしもで、いやどうも、言おうようのない芥....
新年雑俎」より 著者:寺田寅彦
鮮の鶴と称するものの吸物を出す家があったが、それが妙に天井の煤のような臭気のある襤褸切れのような、どうにも咽喉に這入りかねるものであった。 御膳が出て御馳走が....