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西
「西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
きょう》、顕微鏡《けんびきょう》、塵除《ちりよ》け目金《めがね》などの並んだ中に
西洋人の人形《にんぎょう》の首が一つ、目金をかけて頬笑《ほほえ》んでいる。その窓....
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
営の夜の中にうき上っている。その顔がまた、どれもいつになく微笑を浮べているのは、
西楚《せいそ》の覇王《はおう》の首をあげた今日の勝戦《かちいくさ》の喜びが、まだ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
な波を刻んでいる東京湾、いろいろな旗を翻《ひるがえ》した蒸汽船、往来を歩いて行く
西洋の男女の姿、それから洋館の空に枝をのばしている、広重《ひろしげ》めいた松の立....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
る雨の夜《よ》、加納平太郎《かのうへいたろう》と云う同|家中《かちゅう》の侍が、
西岸寺《さいがんじ》の塀外《へいそと》で暗打ちに遇《あ》った。平太郎は知行《ちぎ....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
ともまた浄土《じょうど》か、何《なに》にもせよ釈迦《しゃか》の教である。ある仏蘭
西《フランス》のジェスウイットによれば、天性|奸智《かんち》に富んだ釈迦は、支那....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
脚のようにすらりとしている。顔は美人と云うほどではない。しかし、――保吉はまだ東
西を論ぜず、近代の小説の女主人公《じょしゅじんこう》に無条件の美人を見たことはな....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
…一しょに音楽会へ出かけることもある。銀座通りを散歩することもある。あるいはまた
西洋間《せいようま》の電燈の下に無言《むごん》の微笑ばかり交《か》わすこともある....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
る。俺は文化生活の必要を楯《たて》に、たった一つの日本間《にほんま》をもとうとう
西洋間《せいようま》にしてしまった。こうすれば常子の目の前でも靴を脱《ぬ》がずに....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
この金《かね》は三十|両《りょう》をひと包みとせり。もっとも些少《さしょう》の東
西《もの》なれども、こたびの路用を資《たす》くるのみ。わが私《わたくし》の餞別《....
「運」より 著者:芥川竜之介
に、通りすぎる。一人は手に宿への土産《みやげ》らしい桜の枝を持っていた。
「今、
西の市《いち》で、績麻《うみそ》の※《みせ》を出している女なぞもそうでございます....
「狂女」より 著者:秋田滋
がね。 君は、コルメイユの町はずれに僕がもっていた地所を知っているだろう。普魯
西の兵隊が押寄せて来た頃は、僕はあそこに住んでいたのだ。 その頃、僕のうちの隣....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
車の轟きさながらに地獄の如く、各種商店の飾りあだかも極楽の荘厳の如く恍然として東
西を弁ぜず、乱雑して人語を明らめがたし。我自ら我身を顧りみれば孑然として小虫の如....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、踊り喜び、義弟をつれて曲馬見物に行き、入口の所でこみ合って喧嘩椅子にかかりて、
西向きの室から外を眺めつつ日を暮らし、終に眠るがごとくにこの世を去り、静かに墓地....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
からは、壮大なハドソン河の絶景が望まれるのである。太陽は次第に丸く大きくなって、
西のほうにまわってきた。タッパン・ジーの広い水面はじっと鏡のようで、ただところど....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
――へ持って来られていたのをよく知っている。その頃久作さんは農民であった。而も露
西亜好きの農民の様であった。あの杉山さんが夢野久作であったのかと思えば夢の様でも....