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「西国巡礼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西国巡礼の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旧主人」より 著者:島崎藤村
ァ、御|詠歌《えいか》と申しまして、それ芝居なぞでも能くやりますわなア――お鶴が西国巡礼に……」 「お前さんは何処《どこ》ですね」 「伊勢でござります」 「まあ....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
きぬはきのふ脱ぎけり」というような気持ちのとき書いたものである。私はそのときあの西国巡礼の歌を聞いてもすぐに涙の滾れるような気持ちであった。したがってあの作に強....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
頼んで同行二人と書いて呉れえとか、それから白の脚半も拵え笈摺も拵えたから、何でも西国巡礼にでも出るという様子でなア」 萬「へえそれは/\何で其様な馬鹿な事を致し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とつこの際、奮発して出かけてみましょうかね。遊びですよ、遊びに出かけるんですよ、西国巡礼に毛の生えた物見遊山でございますよ、決して仕込みに行くのじゃありませんよ....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
傷みより翌年出家せられ、花山寺にて終生堅固な仏教求道者として過ごさせられた。実に西国巡礼の最初の御方である。また最近の支那事変で某陸軍大尉の夫人が戦死した夫の跡....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
て美しいお綾という娘が出来たろうか。イヤそれは出来る訳がないので、実は宿に泊った西国巡礼夫婦から金に替えて貰ったので、この娘を看板に何か金儲けと考えていたのが、....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
い四十歳ぐらい、天香さんと、夫婦のようにして暮らしていられます)と一緒に去年の春西国巡礼をせられました。「お遍路さん――」といって路ばたの茶屋などでも大切にして....
リラの手紙」より 著者:豊田三郎
ら告げられた朝だった。三ツ木は興奮してとび込んで来、俺は君が死んだら、頭を剃って西国巡礼に出かける気でいたよ、と、あははははと笑うと、久能は棘棘しい表情で、しき....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
く成りました。と見ると向うの家の軒下に修行者が立って居りまする。自分も永らく四国西国巡礼して居りましたから、旅疲れの人を見ると、自分の旅で難儀をしたことを思い出....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
においてなお地方によってはこれらの仲間を禅門だの、勧進(勧進聖の義)だの、西国(西国巡礼の義)だの、遍路(四国遍路の義)だのといっていたりすることが、はなはだ頻....