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「西山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
。 隣りの部屋は戸を開け放って戸外のように明るいのだろう。そうでなければ柿江も西山もあんな騒々しい声を立てるはずがない。早起きの西山は朝寝の柿江をとうとう起し....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
った。 九月はじめの秋の日は吹き消すようにあわただしく暮れかかって、うすら寒い西山おろしが麻の帷子《かたびら》にそよそよと沁みて来たので、千枝太郎はいよいよ心....
河口湖」より 著者:伊藤左千夫
ん、雨はだいじょぶだろうか」 「ヘイヘイ、耳がすこし遠いのでござります。ヘイあの西山の上がすこし明るうござりますで、たいていだいじょうぶでござりましょう。ヘイ、....
蠅男」より 著者:海野十三
れによると、死刑囚糊本は南洋で案内人を業としているうち、日本から出稼ぎできていた西山某なる商人の所持金を奪うため、海岸の人気のないところで棍棒をふるって無慚にも....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
敵兵之を遮らば切りやぶって善光寺へ向うと心得べし と伝えられた。 九日の月の西山に没するや(十一時頃か)、上杉軍は静に行動を起した。兵は物言わず馬は舌を縛し....
星女郎」より 著者:泉鏡花
の裡に宿ったろう。高嶺の霞に咲くという、金色の董の野を、天上|遥かに仰いだ風情。西山日没東山昏。旋風吹馬馬蹈雲。―― 低声に唱いかけて、耳を澄ますと、鐸の音は....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
であるが、尚、これを書き上げるについて、柴田|寛氏の激励と、友人|千田実画伯こと西山|千君の卓越した科学小説|挿絵と、原稿|催促に千万の苦労を懸けた林誠君の辛抱....
怪獣」より 著者:岡本綺堂
にかけてのことで、その仕事に来た大工はみな泊り込みで働いていたんです。そのなかに西山――名は何というのか知りませんが、とにかく西山という若い大工がまじっていまし....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
って居た訣なのである。此ように、幾百年とも知れぬ昔から、日を逐うて西に走せ、終に西山・西海の雲居に沈むに到って、之を礼拝して見送ったわが国の韋提希夫人が、幾万人....
三人の師」より 著者:上村松園
壇の大半は栖鳳門下からなりたっていると言っても過言ではない。 橋本関雪 土田麦僊西山翠嶂 西村五雲 石崎光瑤 徳岡神泉 小野竹喬 金島桂華 加藤英舟 池田遙邨 ....
絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
、その師匠こそこの世で唯一人の頼む人で他には比較されるべき人さえない筈なのです。西山翠嶂さんの容子や言葉扱いが、ふとするとそっくり栖鳳先生に似通ったもののあるの....
昔のことなど」より 著者:上村松園
歩き癖まで先生に似るものかと感心さされたことがありましたが、その後気がつきますと西山(翠嶂)さんが莨を喫んで居られるとその手付きが先生にそっくりなのに驚いたこと....
座右第一品」より 著者:上村松園
んの姿は明治三十六年頃と思いますが、栖鳳先生の羅馬の古城の屏風が出来ました年に、西山さんや五雲さんや塾の人が揃って上加茂あたりに写生に行った時の写生でございます....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
ように何処からも見えるというわけにはゆかぬ。地図を調べ人にもきいた。近く見るには西山峠、遠く見るには笹子峠、この二つが一番よいようである。私は五月某日、終に笹子....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
また本邦の山河を望むを得ず。 崎陽三十六湾湾、看過風光瞬息間、更上望、暮雲忽鎖鎮西山。 (長崎三十六の湾それぞれの風景をまたたく間に見送る。さらにデッキの高い所....