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西海岸
「西海岸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西海岸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
私を訪れてくれた時、君には東京に遊学すべき道が絶たれていたのだった。一時北海道の
西海岸で、小樽をすら凌駕してにぎやかになりそうな気勢を見せた岩内港は、さしたる理....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
てゆく昼の長さとは正反対に、温度はじりじりと下ってゆく。すると、グリーンランドの
西海岸をみるデヴィス海峡にかかった時、「発見」号の全員がすくみ上るようなことが起....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
、次々に船を拉し来って全軍を渡す事が出来た。清正は更に開城を経た後大陸を横断して
西海岸に出で、海汀倉に大勝し長駆|豆満江辺の会寧に至った。此処で先の臨海君順和君....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
ぎる蓋《ふた》のついている角灯。 (10) guinea――十七世紀後葉アフリカ
西海岸のギニー地方に産する金で初めて鋳造された往時のイギリスの金貨。一八一三年以....
「恐竜島」より 著者:海野十三
んかも御馳走だ」 ラウダは一つ一つ説明しながら先に立った。 みんなのいるのは
西海岸だ。そこへ行くには恐竜の谷を越えるのが近道である。 「大丈夫、恐竜について....
「少年と海」より 著者:加能作次郎
の端にある港で、ここから海上三里のところにあるのでした。 為吉の村は、能登国の
西海岸にある小さな漁村で、そして父親は貧しい漁夫でした。村の北の方は小高い山を負....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ました。何故かと申すに、巌の上から見渡す一|帯の景色が、どう見ても昔馴染の三浦の
西海岸に何所やら似通って居るのでございますから……。 私はうれしいのやら、悲し....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
人の釣船」(巻三・二五六)というのもあり、棄てがたいものである。飼飯の海は、淡路
西海岸三原郡|湊町の近くに慶野松原がある。其処の海であろう。なお、人麿が筑紫に下....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
緑の松の樹で蔽われ、その樹が海の縁までも生えていた。 私は、シルヴァーが宝島の
西海岸全体に沿うて北の方へと流れている潮流があると言ったのを思い出した。そして、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たという彼の悲しい運命なのである。 支倉一行が舟出したという月の浦は牡鹿半島の
西海岸にあるね。ちょうど自動車がその上の山道を走っているとき故障を起して四十分も....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
の海にもまた沿海州から朝鮮の東海岸でも漁獲がある。支那海にも広く棲んでいて、朝鮮
西海岸、釜山沖、九州の玄海灘、中支から南支、海南島から佛領印度支那方面にまで分布....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
古くからの宿駅であるように、シャスタ山麓の村落も、街道も、一八四八年以後の、米国
西海岸への移民時代には、ある時には、印度人と白人とが必死になって闘ったり、殊に一....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
し皮のようになり,体いちめんにマツヤニがついて,小刀も通らなかったという.(樺太
西海岸タラントマリ) 私はウラシベツの村に姉さんと二人で暮していた.姉さんは神....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
多賀城から、出羽の秋田城に通ずるにも、最上川に沿うていったん西に下り、飽海郡から
西海岸を迂回したものであった。それではあまりに不便とあって、天平年間にこの方面の....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
強雨であった。 * 本来からいえば、小樽を出て翌朝、私たちは樺太
西海岸の本斗に上陸して、真岡より野田へ汽車で行き、一晩泊って、それからまた海路を....