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「西蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

西蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
Targo-gangri 山を発見せられたが、この「ガングリ」なる名は、しばしば西蔵《チベット》語に出て来る「氷の山」の義で、常に崇高な氷雪を戴いているため、チ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ン》の絨緞《じゅうたん》。一見して、活仏《げぶつ》の部屋であるのが分る。すると、西蔵《チベット》靴をかたりかたりとさせながら、活仏《いきぼとけ》の影がすうっと流....
空中墳墓」より 著者:海野十三
の蹶起を先頭として続々大仕掛けの捜査隊が派遣せられ、凡そ一年半近くも蒙古、新疆、西蔵、印度を始め、北極の方まで探し廻ったが、皆目消息がしれなかった、というのでし....
食魔」より 著者:岡本かの子
くものは、もはやそれは生物ではない。埃及のカタコンブから掘出した死蝋であるのか、西蔵の洞窟から運び出した乾酪の屍体であるのか、永くいのちの息吹きを絶った一つの物....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。 但し紅教は幻術を巧みにするものである。理藩院の尚書を勤める留という人が曾て西蔵に駐在しているときに、何かの事で一人の紅教喇嘛に恨まれた。そこで、或る人が注....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
消火夫か泥草鞋もて蹂躙りつゝ行く方三尺の淡彩図を。嗚呼、是れシラギントワイトの『西蔵探険記』の挿図に非ず哉。五十年前初めて入蔵した此強胆なる学者の報告は芝居気満....
「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
いるのである。 この秘仏は、永劫不可見のものとなっている。それを、ヒマラヤから西蔵へかけて或る秘密探査に行った某君が、旅のつれづれのまま、ひそかに鉄柵を開き、....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
通じてそれぞれ有名無名の人の優秀な油絵、チベットの喇嘛僧リンチェンラマより頂いた西蔵の貴重な経文等々、こう書きならべて見るとあなたがたにはことごとく見覚えのある....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
一千数百年の星霜を経。僧侶数百の武に長じ、軍略剣法方術に達す。 康※帝の治世に西蔵叛す。官軍ことごとく撃退さる。由って皇帝諸国に令し、賊滅するものを求めしむ。....
自作肖像漫談」より 著者:高村光太郎
割れてしまった。今もそのままになっているが、これはもう一度必ず作り直す気でいる。西蔵学者河口慧海先生の首や坐像を記録的に作ったのもその頃である。今年はお許を得て....
子をつれて」より 著者:葛西善蔵
う間、何にも食わせずに壁の中や巌の中へ魔法で封じ込めて置く――) これがKの、西蔵のお伽噺――恐らくはKの創作であろう――というものであった。話上手のKから聴....
印度の詩人」より 著者:国枝史郎
ね」と評されたほど感銘の深い、銀鈴を振るような声であった。 通訳に立ったのは、西蔵探険で有名な河口慧海師で、師は、枯木のような体に墨染の法衣をまとい、タゴール....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
が、明の一切経は或いは残っておるであろうと思います。清の竜蔵もあるべき筈である。西蔵の一切経、蒙古の一切経もある筈である、が責任をもって保存していないという意味....
西航日録」より 著者:井上円了
げたれば、康氏は即座に七律を賦して贈れりという。その詩、左のごとし。 禅僧鑿空尋西蔵、白馬駄経又再来、阿耨達池三宿住、金剛宝土四年回、異書多半出三蔵、法海応今起....
北海の白鳥」より 著者:小川未明
のものは、人間の運命を占って、行く末のことを語るのです。なんでもこのものの生国は西蔵だということでありますが、幾歳になるかわからないような人間でありました。脊は....