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西部
「西部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
西部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
以上の故障にあって大体失敗に終わった事、思いきった発展はやはり想像どおりの米国の
西部よりも中央、ことにシカゴを中心として計画されなければならぬという事、幸いに、....
「或る女」より 著者:有島武郎
かった。倉地のいう所によれば日本だけの水先案内業者の組合といっても、東洋の諸港や
西部米国の沿岸にあるそれらの組合とも交渉をつけて連絡を取る必要があるのに、日本の....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
っぷりのように固そうだった。 曲はアロング・ザ・ナバホ・トレール。 アメリカ
西部大陸の滅び行くラテン系移民ナバホの郷愁が、涯しない草原の夜のとばりをさまよう....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。 人類の歴史を、学問的ではありませんが、しろうと考えで考えて見ると、アジアの
西部地方に起った人類の文明が東西両方に分かれて進み、数千年後に太平洋という世界最....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
長の訓令で、いままでの不審な事実は、殆んど氷解した。航路が複雑だったのは、米国の
西部海岸に備えつけられた水中聴音機や其の辺を游戈している監視船、さては太平洋航路....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
半ごろ、警報鳴る。晴夜だ。家族を壕へ入れる。敵は二機だ。帝都の西方(わが家は帝都
西部に位置する)より北方へ抜けたが、また引返してきた。珍しく高射砲が鳴りだした。....
「空襲警報」より 著者:海野十三
、東京の北東部にでて、まず環状線道路及び新宿駅を爆撃破壊したる後、東京市北部及び
西部の繁華なる市街地に対し瓦斯弾攻撃を行い、住民をして恐怖せしめ擾乱を惹起せしむ....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
せに……。 だが、教育を受けた、学校だけはお話しましょう。 それは、印度の北
西部カシュミールの首都、スリナガールにあるブリスコー氏の学校というのです。ここに....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
情を感じ、むしろ今日のターザン映画より感めい深いような気がしてならないのである。
西部劇は当時も相当な流行で、二挺拳銃をさっそうとかまえる、ウイリァム・S・ハート....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
を競わんとす。気澄まば、旭川も見ゆべく、北海道の東部に雄視せる阿寒岳も見ゆべく、
西部に雄視せる羊蹄山も見ゆべく、日本海も見ゆべく、太平洋も見ゆべし。飲める口の水....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
によると、大野・吉城の二郡から、益田郡及び美濃の恵那郡の一部にまで散在し、信州の
西部にも少しはあるという。これは犬神筋や狐持と同じで、結婚によって他に伝播するも....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
どもは、もっと昂奮させられた。外では奇妙な流言がたっていたのである。伯爵は、近く
西部地方に向けて出発する旨を声明した、その旅には、適当な恩賞をいただかなかった不....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
至る。ゆえに、余はこれを日本の仏教というなり。例えば、ヤソ教はそのはじめアジアの
西部に起こりしも、今日に至りては英国には英国のヤソ教あり、米国には米国のヤソ教あ....
「西航日録」より 著者:井上円了
ブリンはアイルランドのロンドンと自称す。ゆえに、余はこれを西倫と名づく。すなわち
西部のロンドンの義なり。 英国は極冬の寒気、比較的わが国よりも軽きがごとく感ず....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
をめぐる峰々はおのずから屏のごとく、湾の曲折した奥に旅客を乗せた軽舟を停む。那の
西部は七月の夏の気候にしてもなお浅く、眼に入る山や田の麦はようやく青さをみせてい....