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「要塞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

要塞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
した仕事があの組合の事よ。水先案内のやつらはくわしい海図を自分で作って持っとる。要塞地《ようさいち》の様子も玄人《くろうと》以上ださ。それを集めにかかってみた。....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の攻撃に対する陸上の防禦は比較的容易である。大艦隊をもってしても、時代遅れの海岸要塞を攻略することの不可能であった歴史が多い。しかも海上から陸上を攻撃し得る範囲....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
僕の考えでは、僕の留守の室に将校達が詰めかけていた時こそは、正に敵国人が秘密防禦要塞を作っていた此の山奥の地点を、わが陸軍の飛行隊が空中から襲撃を行ったときに当....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
雨のうちだから、空軍は手も足も出ず、さぞ無念じゃったろう」 「閣下。オロンガボオ要塞は、まだ占領出来ませんか」別の将校が訊いた。 「呉淞砲台のように、簡単にはゆ....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
「それが、さ、君忘れもせぬ明治三十七年八月の二十日、僕等は鳳凰山下を出発し、旅順要塞背面攻撃の一隊として、盤龍山、東鷄冠山の中間にあるピー砲台攻撃に向た。二十日....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
水飛行艇あり、地底戦車あり、珊瑚礁架橋機あり、都市防衛電気|網あり、組立式戦車|要塞あり、輸送潜水艦列車ありというわけで、どれもこれも買って行きたいものばかりで....
火星兵団」より 著者:海野十三
場では、こんな風変りな機械室を持っているところはない。まるで、化学工場と変電所と要塞砲とを組合わせたような形だ。 火星のボートの中を、すみずみまでよく見て廻っ....
火薬船」より 著者:海野十三
もに一まつの瓦斯体となって消え失せた。それとともに、かのごくひの大計画である海底要塞の建設事業も、一たん挫折してしまったのだ。この怪人たちの陰謀のそばつえを食っ....
怪塔王」より 著者:海野十三
んスピードが早く、これまでの戦艦とは全くちがった不思議な形をしていました。まるで要塞が海に浮かんだような恰好だと、誰かがいいましたが、そのとおりでした。 その....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
太刀川は、しばらくは茫然と立ちすくんで声も出なかった。 おお恐るべき海底要塞 ガーンガーンガーン、エンジンらしい音。 ゴーゴーガタガタ、工事らしい音....
大空魔艦」より 著者:海野十三
り息がとまるように思った。 なんであろう、あれでも飛行機なのであろうか。まるで要塞に羽根が生えてとんでいるようだ。 それが世にもおそろしい空魔艦とは知らず、....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
と南で、中心よりは西側にあってね。ほら、鳳山守備隊の近くだよ」 「ははあ、馬公の要塞も、割合、近いんだなア」 「それから、ずっと本州の中心へ向っては、帝都を遠ま....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
南端シンガポールである。大英帝国が東洋方面を睨みつけるために築いた、最大の軍港と要塞とがあるところだ。 そのシンガポールの港を出ると、それまでは東へ進むとはい....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
湾一曲、街路繞。 (墨南部の湾は曲線を描き、街路は山の根をめぐって続く。はずれの要塞は兵の備えとなり、砲台は湾口を挟んで設置されている。) 午後六時出航す。 ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
し、英国はインドの不安を抑え、豪州防衛のために戦略的側面陣地価値ある同地を、近く要塞化すべきを断じたのであったが、この後、間もなく実現したので、当時列席した人か....