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要旨
「要旨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
要旨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
。お言葉の意味が少しも分らないので、生徒はじめわれわれ父兄は不安且つ迷惑である。
要旨をもう一度明瞭に言っていただきたい」と顔に青筋を立てて言った。「馬鹿! 坐れ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
立ち話を始めた。 取引の契約が調《ととの》ったあとで、ケノフスキーは次のような
要旨を含んだ話をドレゴに聞かせた。 「わしはヤクーツク造船所の一代理人だが、原子....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
をつきだすと、低声になって、 「実は先生、拙者は大発明をしたのですぞ。その発明の
要旨というのは、いいですか、人間の……人間のデス、人間の腕をもう一本殖やすことで....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
原因するのだ。…… いや、莫迦に「論文」を述べたてちまったが、実は、この論文の
要旨は、僕の頭の中に浮びあがる以前に、これから話そうという「電気恐怖病患者」の岡....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ん、諸君はわが屍をのり越えて進撃せられたし、但し大いに若返ってやります」といった
要旨。なお記者に所懐を語って曰く、「勝てると思う。日露役のときも重臣は勝てること....
「海底都市」より 著者:海野十三
してくるとは、よろしくないではないか」 トロ族の委員長らしい魚人は、はっきりと
要旨《ようし》をのべた。他の魚人たちは、頭を僕の方へつきだして、今にもとびつきそ....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
て、豆のような涙をぽろぽろ机の上におとしながら、博士に向って抗議文を書いた。その
要旨は、 “金博士よ。バーター・システムの取引を承知しておきながら、かの燻精を変....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
ス研究所|誇大妄想班報告書第一|輯乃至第五十八輯」、曰く「世界|瘋癲病患者|妄想
要旨類聚」、曰く「新青年――金博士|行蹟記」、曰く「夢に現れたる奇想集」等々、一....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
ていない。 これを要するに、エレン・ケイはただ、ロメン・ロオランの民衆芸術論の
要旨を紹介して、それに「其の一語も残さずに賛成し」更に其の一方面の休養的教養を力....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
うになったのは、明治の末年からである。それには自分が主として関係したことで、その
要旨は『国民道徳概論』にまとめてあるのである。殊に中島力造のごとく西洋倫理を翻訳....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
ヤ書いた、書いた、僅か数行に足らない逸話の一節に対して百行以上の大反駁を加えた。
要旨を掻摘むと、およそ弁論の雄というは無用の饒舌を弄する謂ではない、鴎外は無用の....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
人が催おした送別会の卓上演説は極めて抽象的であったが抱負の一端が現れておる。その
要旨を掻摘むとこうである。 「自分は平生露西亜の新聞や雑誌を読んで論調を察するに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。 友人、船中にありて問うて曰く、仏教は必ずしも肉食妻帯を禁ずるをもって一宗の
要旨とするにあらず。しかるに、今日の宗旨の肉食妻帯せざるものをもって真の仏者とな....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
篇を出された小島吉雄博士の『新古今和歌集の研究』続篇(昭和二十二年・星野書店)の
要旨であって、緻密な考証によって動かしがたい確実性にまで到達し得ている。 第四....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
った方々及び部下の希望者に「戦争史大観」を説明したい気持になり、年末年始の休みに
要旨を書くつもりであったが果さなかった。正月に入って主として出張先の宿屋で書きつ....